「レッドオーシャンも工夫次第」
「レッドオーシャン」 とか 「ブルーオシャン」 とか
ここ数年、そんな言葉が流行って
「レッドオーシャンだから
もうこの市場は将来性がないだろう?」
などと言う人が増えています。
そんな話を聞く度に
「この人は物事を深く考えられない人だなー。
自分自身の考えやアイディアとか
そういう創意工夫や努力をしないで
世の中の流行とか風潮に流されてるなー。」
と感じます。
逆に思い浮かぶのが
昔の 「ゴールドラッシュ」 です。
「あそこに行けば金が獲れるぞ!!」
と言って、多くの人が集まったわけですが
果たして、本当に儲かった人はどれぐらいいたでしょうか?
それでは、今の世界で
「ブルーオシャン」 って、どこにあるでしょうか?
AI? ロボット? アフリカ? 南米? 南極?
そんな美味しい場所は
誰か一人が見つけたら最後です。
人から人に伝わって
すぐに 「レッドオーシャン」 になります。
従って、大切な事は
「レッドオーシャン」 であろうが何であろうが
独自のポジショニングを創る事です。
90%の人から嫌われても
10%の人から支持されるような
独自の立ち位置を創る事です。
その10%こそが
貴社にとって、本当の 「ブルーオシャン」 です。
例えば、自動車業界は合併・併合・提携など繰り返し
色々大変でしょうが
私たちが生まれて以降
完全にブランド名が無くなった自動車メーカーって
何社ありますか?
GM、フォード、クライスラーの 「Big3」 と言われたメーカーは
資本関係は別にしても未だにあります。
「何と言われても
俺はアメ車に乗りたい!!」
という人が
米国民をはじめ未だにいるからです。
最近、銀座に行くと
ロールスロイスやベントレー、フェラーリ、ランボルギーニ などを何台も見ます。
特に、日本のプロ野球選手は
ベントレーに乗っている人が多いですね。
外車と言えば
ベンツやBMWだけではなく
色々なニーズやWANTを持った購入者がいるという事です。
70億人いたら
0.1%のシェアを獲るだけで
700万人もの市場があります。
その700万人のニーズやWANTを
的確にとらえた商品やサービスを提供すれば
そこに独自の 「ブルーオシャン」 が拓けます。
自動運転の車ができても
「自分で運転するから楽しい」
という人が数多くいます。
特に、スポーツカーやバイクなんてそうでしょう。
大企業が世界のトップシェアを獲りに行く戦略と
中小ベンチャー企業がニッチ市場を獲りに行く戦略とでは
全く考え方や方法が異なります。
少なくとも
自動車メーカーが
トヨタ1社になる事はないでしょう。
大切なのは
流行や風潮ではなく
自分自身の脳みそで考えて動く事です。
「自分が自分にならないで
だれが自分になる」 みつを
合掌。