「信頼関係をぶち壊す一言」

人材紹介コンサルタントの仕事に限らず

多分、様々な仕事において

お客様との　「信頼関係をぶち壊す一言」　ってあると思います。

たった一言で

これまでの努力が水の泡ですし

相手を深く傷つけてしまいますから

関係修復は極めて困難です。

理性が働いている内は

心の中で思っていても

そんな　「一言」　は出ないでしょうが

感情的になって理性を失った時に

思わず決定的な　「一言」　を出してしまい

ビジネスがご破算になってしまいます。

感情的になる時というのは

多くの場合は

「自分の思い通りにお客様が動かない時」

だと思います。

「何で私の話が理解できないんだ？」

「何で決断できないんだ？」

「何で本当の事を言わないんだ？」

というような

「自分の思い通りにお客様が動かない時」

に、感情的になってしまい

思わず相手を傷つけるような

「信頼関係をぶち壊す一言」　

を言ってしまう事があります。

しかし、このような場合

元々、お互いの間に信頼関係が

無かったのではないでしょうか？

以前から心の中で思っていたのに

相手に言わなかったというのは

果たして、相手のためなのでしょうか？

心の中にためてためて言うのではなく

最初に気がついた時に

柔らかい気遣いのある言葉で

伝えられなかったのでしょうか？

一度で伝わらなければ

二度目は言い方を更に工夫して伝えるとか

こちらの意見に対して

相手が思っている本音を聞き出すとか

そんな努力をしていたら

本当の信頼関係ができたかもしれません。

人材紹介コンサルタントの仕事は

日々、このようなデリケートなコミュニケーションを

取り続けなければいけない仕事ですね。

私も頻繁に失敗します。

「あー、あの時、もっと考えて、このように言えばよかった」　とか

「あー、もっと落ち着いて、相手の話を根気よく聞けばよかった」　とか

「あー、余計な一言を言ってしまった」　とかです。

常に、初デートのつもりで

言葉に最大限の配慮が必要です。

失敗すると

二度目のデートはありません。

また、相手によって

「どこまで言ってよいのか？」　

という許容範囲も違いますから

その辺の見極めと言うか

距離の取り方も変えなければいけません。

あまり遠慮ばかりして

何も本音を言わなければ

一向に距離が縮まりませんから

非常に難しいところです。

よく　「ＴＰＯを選べ」　と言います。

「Ｔ＝時」　「Ｐ＝場所」　「Ｏ＝場合」　という事ですが

それに加えて、　「相手」　も選ばないといけません。

相手が異なれば全てが異なるケースとなり

とても難しいから

おもしろいんでしょうね。

永遠に修業が続きます。

「馴れ

　馴れるな　

　馴れるな　

　一生馴れるな

　馴れると

　感動がなくなってしまう

　感動がなくなったら

　人生はおしまいだ

　何回同じことをやっても

　今日が初めて　

　初めてだから　

　緊張で身体がふるえる

　ふるえていいのだ

　初心だからふるえるのが

　あたりまえなのだ

　馴れほどこわいものはない

　いつも初めて

　いつも初心」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。