「人の悩みは100%人間関係?」
アドラー心理学では
このように言われています。
実際、自分の過去を振り返っても
人間関係において問題が起きた時は
非常につらかったです。
この事は 「転職」 においても
最大の動機になっている人がほとんどです。
「会社や上司から正当な評価をされていない」
という転職理由を述べる人は
「上司との人間関係が悪い」
と言っているのと同じです。
実際、よくよくお話をお伺いしますと
「今の会社の上司や同僚に不満がある」 というような
人間関係が原因でご相談にお越しになる方々が最も多いです。
守秘義務は厳守しますし
何も隠す事はありません。
その本音を伺いたくて、面談しているのです。
そして、私自身の転職失敗例でもわかった事なのですが
「実際に入社してみないと
本当に人間関係が改善するかどうかは
全然わからない」
という事です。
「これは良い会社だ。
この人が上司であれば働きやすいだろう。」
と思って転職してみたら
・会社は派閥抗争の真っ只中だった。
・自分を採用してくれた役員が更迭された。
・とんでもない上司がいた。
・正論を言ったら厳重注意された。
・言い続けたら、スパイを送り込まれた。
とか、色々あるわけです。
ここまで来ると
「もー、サラリーマンはいいや。
破産するかもしれないけど
独立しよう!!」
という気分になります。
このように
「自分の立場を安泰にするためには
手段を選ばない。
自分に歯向かう社員は
追い詰めて左遷したりクビにする。
お客様や市場における評価など
全く気にしていない。
常に気にするのは
もっと上の上司の顔色だけ。」
というような人もいます。
「こんなテレビドラマに出てくるような人種が
この世の中に本当にいるんだ!!」
という事を知って驚くと同時に
「この会社の社員はどうなるんだろう?」
と思いました。
こんな事例からもおわかりいただけると思いますが
実際に転職してみないと
人間関係が改善されるかどうか
全くわからないのです。
私としては
失敗転職を回避していただくために
変な企業との取引は遠慮させていただき
できるだけカルチャーフィットしそうな企業を選び
絞ってご紹介するように心掛けていますが
実際に入社して働くのはご本人ですから
「100%保証します」 とまでは言えません。
従って
転職する場合に一番大切な心掛けは
「自分自身が変わる」
という事です。
「環境に求めず、自分が変わる。
新たな環境を受容し
それに自分が合わせる。
最初は少々厳しくても
我慢して自分から合わせる。
少なくとも、過去の行動様式を変える。」
という覚悟が必要です。
「転職先の企業」=「天国」 ではありません。
仕事も人間関係も
最初からやり直しですから
今よりもっときついです。
「転職とは環境を変える機会」
ではなく
「自分自身を変える機会」 です。
「そんなに大変ならば
それならもう少し考えて見よう」
と思われる方々は
今の会社で、もう一度
踏ん張ってみる事をお勧めします。
「しあわせはいつも
自分のこころが
きめる」 みつを
合掌。