「趣味を仕事にして失敗?」
釣りが大好きで
釣り具メーカーに就職したAさんが
相談にお越しになりました。
Aさんの仕事はルートセールスで
担当エリア内の釣具屋さんを回るわけですが
釣具屋さんのご主人との会話も
今時流行りの釣りの話になるわけです。
Aさん:「最近は、●●釣りが人気ですから
その釣り道具を並べたら
売上が上がると思いますよ。」
ご主人:「やっぱり、そうだよね。
ところで、A君もやってるの?」
Aさん:「もちろんです。
最近は●●釣りにはまって
毎週行ってますよ。」
ご主人:「そうか、それで釣果は?」
Aさん:「当社の道具を使えば
バンバン釣れますよ!!」
というように、Aさんはまさに
趣味と仕事が一体となった営業をしているわけです。
しかし、趣味を仕事にした事が
逆にだんだんストレスになってきたそうです。
Aさん:「営業トークのために
流行りの釣りばかりを追いかけてしまい
自分が本当に釣りたい魚を釣りに行けなくなりました。
そのため、大好きな釣りに行く事が苦痛になってきました。」
と、おっしゃるわけです。
何となくAさんの気持ちがわかりますよね。
念願かなって
折角、釣り具メーカーに就職できたのに
それが逆に重荷になってしまったわけです。
それが転職活動を始めた動機でした。
Aさん:「そこで、大手人材紹介会社に登録してみたのですが
自分の希望とは違う求人ばかり
たくさん紹介されて
一体この人材紹介会社って何だろう?
と不信感を持ってしまいました。
そこで、武谷さんのブログに出会って興味を持ち
相談しようと思って来たんです。」
その結果、私は人材紹介未経験のAさんでも
温かく育てていただける会社を
1社だけご紹介しました。
最初から、社長さんと営業部長さんが面接してくれました。
その面接で
社長さんからAさんに対して
大変温かい質問を投げかけていただきました。
社長:「今は、趣味を仕事にして後悔しているかもしれないが
本当に深く考えているのか?
この世の中で、趣味を仕事にできる人は少ないぞ。
一時の気の迷いで
折角入社した第一志望の会社を辞めてもいいのか?
人材紹介業も甘くないぞ。
逆に、転職しなければ良かったと
後悔するかもしれないぞ。
本当に腹をくくって、応募して来たのか?
もう一度、じっくり考えてみなさい。」
この社長さんの言葉によって
Aさんもハッとした様子でした。
最終的には、土日じっくり考えて
Aさん:「気持ちを新たに
今の会社でもう一度頑張ってみます!!
また、本気で転職を考えた時には
宜しくお願い致します。」
私:「そうですか。
随分悩んだ末に出した結論だし
まだ若いし
今の会社でも、やり切った感が無いのであれば
賢明な選択だと思います。
自分を見直す良い転職活動でしたね。」
Aさん:「ありがとうございました。
人材紹介業の心髄を体感させていただき
社長さんと武谷さんには
心から感謝しています。
今後とも宜しくお願い致します。」
「一番わかっているようで
一番わからぬ
この自分」 みつを
合掌。