「賢いマネージャーは 『How to』 を一緒に考える」
昨日のブログに書いた
中身のない 「数値管理」 一辺倒のアホマネージャーとは異なり
賢いマネージャーは 『How to do』 を
メンバーにヒントを与えながら一緒に考えます。
昔は、メンバーに考えさせないで
「頭ごなしに強制するマネージャー」 が多かったですが
今の若いメンバーには合わないケースが多いと思います。
できるだけ、メンバーに質問を投げかけて
自分で考えさせて
納得できる答を一緒に探す事です。
例えば、昨日の 「KP I 」 のブログに出した
「紹介件数」 が少ないメンバーがいたらどうしますか?
マネージャー:「今の紹介件数に関してはどう思う?」
メンバー:「目標値や他のメンバーより少ないので
このままではいけないなー、と思います。
正直、悩んでいます。」
マネージャー:「そうか、じゃあ紹介が少ない原因って何だと思う?」
メンバー:「うーん、紹介できる人材がいないからだと思います。」
マネージャー:「そうか、難しい求人が多いのかな?」
メンバー:「そうですね。
他のメンバーの求人と比較すると
私が開拓した求人は難しいと思います。」
マネージャー:「そうか、例えば
他のメンバーの、どの求人と比較して難しいと思ってるの?」
メンバー:「例えば、A君が担当しているX社の求人と比較すると
私の求人は非常にピンポイントで難しいと思います。」
マネージャー:「それだけ難しい求人だという事は
クライアントとの間でも共有できてる?」
メンバー:「はい、できています。
クライアントの採用マネージャーも
『めったにいないだろうけど、頑張って探してみて』 と
おっしゃっています。」
マネージャー:「実際、社内外のデータベースを検索してもいない?」
メンバー:「はい、いません。」
マネージャー:「その厳しい採用スペックに関して
クライアントは全く妥協してくれないの?」
メンバー:「はい、全く妥協してくれません。」
マネージャー:「それって、クライアントにとって本当に重要な求人なの?」
メンバー:「いいえ、全く妥協しないし
『良い人が見つかったら紹介して』
という感じですから、それほど重要ではないかも?」
マネージャー:「今後も、そんな求人のために
めったにいない人材を探すつもり?」
メンバー:「いいえ、私もこんな状況を続けたくないですが
他の求人も難しいものばかりなんです。」
マネージャー:「そうか、難しい求人ばかり抱えているから
紹介件数が少ない状況が続いているんだね?」
メンバー:「はい、その通りだと思います。」
マネージャー:「それじゃ、これからどうしたらいいと思う?」
メンバー:「はい、A君が担当しているような
紹介可能な求人を開拓するしかないと思います。」
マネージャー:「なるほど、OK。
じゃあ、どうやったら、紹介可能な求人を開拓できると思う?」
メンバー:「はい、データベースにいるような人材を採用してくれる求人企業を
新たにリストアップしてアプローチします。」
マネージャー:「なるほど、OK。
じゃあ、どうやってそんな企業をリストアップする?」
メンバー:「はい。
小規模な外資系企業で大手人材紹介会社が
あまり注力してないような所を狙ってみます。」
マネージャー:「なるほど、OK。
後はさ、先輩たちに聞いてみてよ。
『どの辺の会社が狙い目ですかね?』 って。
先輩たちも忙しくて、ちゃんとアプローチできてない会社もあるよ。
登録者が他のエージェントから紹介されている会社をリストアップしてみて。
あとは最近、人事マネージャーが変わった会社もリストアップしてみて。
それから、最近、現場のキーパーソンが同業他社に転職したとか
そういうリプレース案件がありそうな会社も調べてみて。」
メンバー:「はい、わかりました。
今月は、紹介できる可能性がある求人開拓に集中します。」
マネージャー:「OK。それでいい。
また明日から頑張ろう!!
アポイントが取れたら
俺も同行するから声を掛けてね。」
メンバー:「はい、わかりました。
ありがとうございます。」
マネジメントって
大変な労力がかかりますし
忍耐力も必要ですね。
本当に大変だと思いますが
だから 「マネージャー」 なんですよね。
マネージャーの皆さん
大変お忙しいでしょうが
頑張ってください。
「生きていて
よかった
生かされてきて
よかった
あなたに
めぐり
逢えたから」 みつを
合掌。