ホーム > 社長ブログ > 「象徴的なエピソードが人を動かす」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「象徴的なエピソードが人を動かす」

「象徴的なエピソードが人を動かす」

以前、内定されたキャンディデートのAさんから

Aさん:「私が内定したX社の特色は何ですか?」

と質問されました。

私:「特色ですか?

   うーん、ホームページに書かれてある事を話しても仕方ないですね。

   わかりました。

   一言で申し上げると

   会社の歴史は経営者の歴史です。

   会社は経営者の人生であり

   経営者の生き方や考え方が

   底流に反映されています。」

Aさん:「なるほど。そうかもしれませんね。

     それでは、経営者の方はどのような人ですか?」

私:「非常に強い意志を持っていて

   目標を達成できるまで

   あきらめずにやり続ける人です。」

Aさん:「何か象徴的なエピソードはありますか?」

私:「英語もできず、貧乏だったのに、海外に飛び出しました。

   苦学して超難関大学に合格しました。

   将来独立するために、様々なビジネスを経験しました。

   そして独立を果たし

   その後も苦難の連続でしたが

   それを乗り越え成功されました。

   そして、今でも更なるチャレンジと社会貢献活動を続けています。」

Aさん:「凄い人ですね。」

私:「はい、とても真似できません。

   自分にも部下にも厳しい人です。

   一方、大変優しく、他人への細かな配慮も忘れない。

   そのような部分も持ち合わせています。」

Aさん:「何か代表的なエピソードはありますか?」

私:「はい、印象的な事が二つありました。

   一つは、ゴルフをご一緒した時の事です。  

   下手くそな私が、ブッシュに打ち込んだ時

   その中にドンドン入って行って

   私のボールを探していただきました。

   『こんな偉い人が!!』 と驚きました。」

Aさん:「へー、なかなかできる事ではありませんね。

     もう一つのエピソードは?」

私:「カラオケをご一緒した時の事です。

   社歴の浅い幹部社員の方が何も知らずに

   経営者の方の十八番を自分がリクエストしてしまいました。

   私は、すかさず止めようとしました。

   そしたら、経営者の方が私の耳元で

   『いいから、いいから、そんな事は気にしないで』 と

   微笑みながら、おっしゃいました。

   その時以降、経営者の方は十八番の歌を一度も

   歌われる事がありませんでした。」

Aさん:「へー、大変優しい配慮のある方ですね。

     それは素晴らしいと思います。」

私:「そうですね。

   何となく会社の特色と申しますか

   その底流に流れる経営者の生き方・考え方を

   ご理解いただきましたか?」

Aさん:「はい、今お聞きした象徴的なエピソードによって

     かなり想像する事ができました。

     素晴らしい会社をご紹介いただきまして

     本当にありがとうございました。」

企業側の歴史沿革や経営者の方のエピソードも

キャンディデートの方に語りますが

逆に、キャンディデートの方にも

「ご自分の事を面接官に理解していただけるような

 象徴的なエピソードを簡潔にまとめて話せるように

 準備しておいてください」

とお願いしております。

人は単なる文字・文言では動かず

象徴的なエピソードやストーリーに対する共感によって動きますよね。

まさに

「象徴的なエピソードが人を動かす」

という事ですね。

是非、ご自分のエピソードを整理してみてください。

「そのときの出逢いが

 人生を根底から

 変えることがある

 よき出逢いを」                                            みつを    

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ