「元気に笑って帰っていただきましょう」
先日、リクルートグループ企業で
5年以上営業を経験されているAさんにお会いしました。
事前に電話でも話したのですが
あまりに電話での声の滑舌が悪かったので
「本当にリクルートで営業をやっているのか?」
と、不安になりました。
これは実際に会って確かめるしかないと思い
お会いした次第です。
いつも通り、これまでのご経歴や転職理由
今後のご希望を伺いました。
しかし、 「このままでは全ての応募企業で不合格になる!!」 と思いまして
ハッキリ、ご本人に申し上げる事にしました。
私:「Aさん、リクルートの営業マンとは思えないほど第一印象が暗いですね。
また、滑舌も悪いですね。」
Aさん:「そうですか・・・。」
私:「私との面談では、それでもいいですよ。
しかし、企業との面接で、そのままでは内定するわけがありません。」
Aさん:「今の自分の心理状態が出てしまっていますね。」
私:「趣味のフットサルをやってる時も
そんな暗い表情なんですか?」
Aさん:「いやー、フットサルの時は大声を出して
明るく楽しくやってます!!」
私:「面接でそれを出さないから不合格になるんだよ。
決まってるじゃん?
どこの企業が暗くて滑舌の悪い人材を採用しますか?」
Aさん:「それが、これまでの不合格理由ですか?」
私:「当り前です。
面接官は、リクルートで5年以上も営業で頑張っている人だから
元気で明るくエネルギッシュな人だろうと思って
期待して待っているんですよ。」
Aさん:「それはそうですよね?」
私:「Aさんも求人広告の営業をやってるから
そんな事はわかるでしょう?」
Aさん:「はい、逆に立場に立てば、そうですよね。」
私:「従って、私のアドバイスは以下の通りです。
①人材紹介業の事を、書籍を読んだり、経験者に聞いて、もっと深く勉強して
きちんとした応募動機を形成しなさい。
②少なくとも、面接の場では、明るく元気に滑舌よくしなさい。
③今現在の中途半端な状態で、これ以上、面接不合格にならないように
自信ができるまで応募活動はストップしなさい。」
Aさん:「応募もしてはいけなんですか?」
私:「今の中途半端な状態で
たくさん応募して不合格になってしまうと
次に受ける会社が無くなってしまいますよ。
ブラック企業しか無くなりますよ。」
Aさん:「それはそうですね。」
私:「ところで、先ほどフットサルの話をした時には
いい笑顔でしたよ。」
Aさん:「そうですか?」
私:「僕もサッカーやってたから、わかりますよ。
やってる時は夢中になりますよね?
大声出して、笑ったり怒ったり。」
Aさん:「本当にそうですね。
すごく楽しいです!!」
私:「そうですよ。
その笑顔を面接でも出せるようになってください。
いい笑顔じゃないですか!!
先ほどまでの暗い顔とは別人ですよ。」
Aさん:「そんなに違いますか?」
私:「ほとんどの面接は、最初の5分。
第一印象で決まるんですよ。
今までは、顔で落ちたんです。
今後は、顔で合格してください。」
Aさん:「わかりました。
そんな単純な事か?
簡単じゃないけど。」
私:「ちゃんと人材紹介業の事も勉強してくださいよ。」
Aさん:「わかりました。
勉強します!!」
と、おっしゃって
最後は別人のように笑って帰られました。
折角、お会いしたのですから
「最後は元気に笑ってお帰りいただきたい」
その点に関しては、礼を尽くしたいと思います。
「おかげさん」 みつを
合掌。