「提案力が落ちたよね」
先週の金曜日に
リクルート時代の同期と
長年、B-ingやリクナビネクストの編集長とだった人と飲みました。
そこでの話題の一つが
「営業(人材紹介コンサルタント)の提案力が落ちたよね」
という事でした。
提案力が落ちた理由は、主に二つあります。
1 人材紹介業は、目に見える人材を直接クライアントに紹介できるからです。
⇒求人広告営業は、直接人材を紹介するのではなく、目に見えない広告という商品を
尚且つ、前金で売らなければならないので、高度な提案力やマーケティング力が
要求されました。
「広告を出してみないと、採用できるかどうかわかりませんが、先にお金を払ってください」
と言うためには、かなりの提案力やプレゼン力が必要です。
2 リテーナー(前金)ではなく、成功報酬制になったからです。
⇒「決まったら成功報酬をください」 と言う事は簡単です。
しかし、 「何とか決めるつもりですが、確約はできません。でも前金を払ってください。」
と言うためには、かなりの提案力や営業力が必要です。
従って、求人広告やリテイナー(前金紹介)を受注するために
頻繁に、クライアントに対する 「企画提案書」 を作成していました。
夜遅くまで土日も含めて
非常に労力のかかる仕事でしたが
企画提案書を作成するために
「マーケティング」 や 「採用理論」 の勉強をしたり
「偉大な先輩が残した伝説の企画書」 を集めて読んだりしていました。
「企画提案書」 を作成せずに
大型案件を受注する事などできませんでした。
「やはり、若い時に考え学ぶ。
そうやって基礎体力をつける事が大切だね。
今の若い人たちにも引き継いでいかないといけないね。
そうしないと、ただ人材を右から左に紹介するだけの
浅い仕事になってしまうよね。」
という話になりました。
クライアントに対して
「企画提案書」 を提出した経験がある。
そんな人材紹介コンサルタントは
最近、どれぐらいいるでしょうか?
コトラーとか、ポーターとか、ランチェスターとか
マーケティングの本は読んでいますか?
一言で言えば
「採用」 = 「マーケティング」 です。
例えば
「人材が企業を選ぶ」 という行為は
「消費者が買うものを選ぶ」 という購買行為と同じです。
マーケティングの勉強をしないと
一人前のコンサルタントにはなれませんので
若い内に是非勉強してください。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。