「KP I にサヨナラ。その内定者は本当に入社するの?」
多くの人材紹介会社の
素人社長さんが大好きな 「K P I 」 の話題です。
この 「K P I 」 の
数値項目がやたら多いと
人材紹介コンサルタントも焦点ボケしますよね。
そして、その内、コンサルタントは 「K P I 」 を無視し始めます。
やってるふりだけするコンサルタントが大半になります。
理由は簡単で、必ずしも業績と直結しないからです。
その結果
「K P I のための K P I 」 になったり
「暇な社長や管理職のための K P I 」 になったりします。
数字だけ眺めていても
「量」 の話にしかならなくて
「質」 とか 「スキル」 とか 「顧客満足」 の話になりにくいからです。
唯一、業績がトップクラスのコンサルタントと
関連性がある数値は
「面接数」 だと思います。
しかし更に、この 「面接数」 の内容が大切なのです。
結論を申しますと
社長さんやマネージャーは
「そのキャンディデートは
内定したら本当に入社すると思う?」
と、コンサルタントに質問する事が大切です。
コンサルタント:「多分、入社すると思いますけど・・・。」
マネージャー:「その根拠は?
逆に、何か懸念材料はあるの?」
コンサルタント:「実は、もう1社、他のエージェント経由で
内定しそうな会社がありまして
もし、その会社から好条件を提示されたら
ご本人も迷う可能性があります。」
マネージャー:「なるほど。
大きな懸念材料だね?
それじゃー、今の段階でヨミには上げられないね。」
コンサルタント:「確かにそうですね。」
マネージャー:「何か打ち手は考えてる?」
コンサルタント:「まだです。
もう1社の結果が出てから考えようと思っていました。」
マネージャー:「それでは、火事が起きるのを待って
水をかけるようなものだよ。
火事が起こらないように
未然に予防しないとね。
今の内にできる予防策はある?」
コンサルタント:「正直、これだという策はわかりません。」
マネージャー:「わかった。
それじゃー、今から一緒に考えようよ。」
トップクラスのコンサルタントは放っておいても
自分で対策を打ってくれるので良いのです。
しかし、経験値の少ないコンサルタントや
業績が低迷しているコンサルタントは
「量」 の話だけでなく
「質」 とか 「スキル」 とか 「顧客が何を求めているのか?」 と言った
中身の話をしないと
なかなか這い上がれない人が数多くいます。
初心者に対しては 「量」 の話も大切ですが
「質」 とか 「中身」 の話も同時にして行くのが
マネジメンントの役割です。
もし、皆さんの周囲に
「量」 とか 「K P I 」 の話しかしない上司がいたら
その人は、ド素人か
現場を離れて何年も経過して
コンサルタント感覚がさびている人です。
そんな上司には
こちらから逆質問してみてください。
コンサルタント:「内定した人が辞退するかもしれないのですが
こんな場合、どんな打ち手があるでしょうか?
教えてください。」
多分、クリアな答は返ってこないでしょう。
そんな社長さんやマネージャーは
年収ばかり高い 「金食い虫」 ですから不要です。
組織の生産性が下がりますから
「ヒアリ」 のように、即座に駆除しましょう。
「どろをかぶらずに
ほんものの
仕事はできぬ」 みつを
合掌。