「プレイング社長が勝つ」
人材紹介会社が大きくなって
数十人以上の大所帯になると
社長さんがずっとプレイヤーをやり続けるのは
難しくなるかもしれません。
段々とややこしい仕事が増えて
経営や組織マネジメントに
手を取られてしまう社長さんも多いでしょう。
ただ、仲良し連中と一緒に
キャバクラ通いばかりしても楽しいでしょうが
あまり意味が無いですね。
初対面の人と行くのは意味がありますが
仲間内ばかりで行っても
新たな情報は得られないので
お金と時間と体力の無駄遣いです。
たまに気分転換で行くのは良いと思いますが。
まーとにかく
「人材紹介業」 = 「金儲け」
と思っている社長さんほど
プレイヤーをやらないし
くだらない遊びにお金を使いたがる傾向があります。
逆に
「人材紹介業」 = 「自分の天職(ミッション)」
と思っている社長さんは
ずっとプレイヤーをやっているし
くだらない遊びにお金は使いません。
これが、何百人もの社長さんとお付き合いしてきた中での結論です。
「社長の売上目標○○○万円」 とか掲げなくても良いのです。
ただ、社長さんが率先して重要な商談に絡んだり
大変そうですが、楽しそうにプレイヤーをやっている社長さんもいますね。
そんな社長さんを見ていると
その会社の人材紹介コンサルタントは自然と働きますし
社長さんを尊敬しますので
なかなか辞めないですね。
プレイング社長さんの会社は
明らかに定着率が高いです。
この仕事は長くやればやるほど
クライアントやキャンディデートとのリレーションが深まり拡がって
楽しく働けて稼げる仕事です。
逆に言うと
途中でプレイヤーを辞めたら
「ぱー」 になる仕事です。
もったいないですよね。
積み上げてきた実績が 「ぱー」 になって
尚且つ、現場コンサルタントとの距離感ができてしまいます。
従って
中小エージェントの社長さんの役目は大きく二つです。
1 プレイヤー
2 「会社のプロモーション」 = 「社外広報」 = 「マーケティング活動」 = 「営業活動」
要するに、広義狭義共に 「営業活動」 です。
「経営計画や経営戦略は誰が立てるんだ?」
と言う社長さんも多いでしょうが
そんなものは、早朝か寝る前か夜中に目が覚めた時に
何度も考え直して
その時の経済環境や経営状況に合わせて
どんどん修正を加えれば良いのです。
「とにかく、キャッシュフローだけはしっかり見てろ」
という話です。
そういう計画とか組織とか
カタチから入るのも大いに大切ですが
カタチにとらわれ空理空想して
現実から離れてしまうと
経営状況がどんどん悪化してしまいます。
そうなると
優秀なコンサルタントから辞めて行ってしまい
取り返しがつかなくなります。
それから最後に
中小エージェントほど
コンサルタントの個人力に大きく依存しているのに
給与をケチっている会社はダメです。
何でもお金で解決するのは邪道ですが
ケチってはダメです。
「社長さんは、会社を大きくして、後々を楽しみにしたい」
しかし
「コンサルタントは、今年出した結果に対して、正当な報酬が欲しい」
と思っています。
どんなにロイヤリティーが高いコンサルタントでも
「オーナー社長と同じモノサシや価値観で仕事をしてくれ」
と言うのは、虫が良すぎます。
コンサルタントには
最低でも粗利益の25%以上は払わないとダメです。
社長の年収より
トップコンサルタントの年収の方が高いのが当り前です。
(偉い社長さんの順番)
①プレイング社長であり、コンサルタントにも高い年収を払う。
②プレイング社長ではないが、コンサルタントには高い年収を払う。
③プレイング社長でもなく、コンサルタントに対する報酬もケチる。
当然、戦う前から
上記①の社長さんの会社が生き残るに決まっていますね。
「そーだ、そーだ!!」
と思っているコンサルタントの方々の顔が浮かびます。
ご相談に来られる現役コンサルタントの方々から
下記の質問を頻繁に受けます。
「武谷(たけや)さん、人材紹介業界のマネジメントって一体何ですか?」
私:「それは、社長さん自らプレイヤーとして背中を見せるのが
一番のマネジメントじゃないでしょうか?
ただ同時に、ちょっと先の事を考えてくれていればいいですね。」
「いいことは
おかげさま
わるいことは
身から出たさび」 みつを
合掌。