「上司が率先して職場を明るくしよう」
サッカーなど 「球を蹴る」 のは得意ですが
「球を打つ」 のは得意じゃないです。
昔は、クライアント企業から
リテイナー(前金)だけでも
最初に800万円とか1000万円もいただいていたので
お客様を接待する必要がありまして
強制的にゴルフを覚えさせられました。
同期のケージ(飛ばし屋で運動センスがある)や前妻と一緒に始め
それから半年後(25歳)に
ハーフ46で回る事ができました。
それ以来、一度も練習場に行ってません。
ここ数年、クラブを握った事もありませんが
以後30年、このスコアを上回った事は一度もありません。
ゴルフではよく
「左の壁が大事」 とか言われますが
私には、右の壁も左の壁もなく
まるでイチローの振り子打法から体の軸を無くしたような
超変則的コンニャク我流打法です。
後輩からもバカにされ
「武谷さん、そんなスイングでよく球に当たりますね?」
と、笑われていました。
「バカヤロー!!
ゴルフも人生も個性だ。
楽しければいいんだよ。」
と思いながら、本当に楽しくやっていました。
ただ、マナーとしては
上司に教えていただいた通り
「スロープレーが一番嫌われるから
自分のスコアなど気にしないで早くプレーしろ」
という事だけは、守っていたつもりです。
ところで、 「ハーフ46」 を出したコースは
ある大手企業が経営している由緒あるゴルフ場でした。
その日は、前妻が人事異動した先の
当時のリクルートリサーチ社の社内コンペでした。
従って、一緒に回ったメンバーは
前妻の上司(大江部長・水谷次長)や先輩・後輩で
リクルート人材センターの社員は私だけでした。
ただ、同じリクルートグループなので
オープンでフラットな風土も同じです。
部長や次長自ら
私ごときに話しかけていただき
大変リラックスしてラウンドする事ができました。
そんな雰囲気にしていただいたおかげで
伸び伸びとプレーできて
ベストスコアが出せたのだと思います。
そんな楽しいラウンドの途中
一緒に回ってくださっていたキャディーのオバチャンたちが
私たちに話しかけて来たんです。
キャディーさん:「なんか上司も部下も無くて
随分楽しそうな会社ですね。
一緒に回っていたら
こっちまで楽しくて笑ってしまうわよ。
どこの会社さんですか?」
私:「ヤクルトです!!」
キャディーさん:「えー!!
ヤクルトさん?」
私:「いいえ、冗談です。
済みません。
多分、ご存じないと思いますが
リクルートと言う会社です。」
キャディーさん:「へー、なんか聞いた事があるかも?
でも、本当に楽しそうで、いい会社ねー。」
私:「そうですか?
ここのゴルフ場には○○社さんの社員の方が
来られるでしょうが
どんな雰囲気ですか?」
キャディーさん:「いやー、そりゃもう堅苦しくて、しーんとしてさ
上役さんが絶対偉くてさ
私たちまで緊張して肩がこるわよ。」
私:「そうなんですか?」
キャディーさん:「そうよ。
貴方たちみたいに
下の人が上司に冗談を言ってからかうなんて
絶対にないわよ。」
私:「そうなんですか?
よくテレビや雑誌など
マスコミにもてはやされているので
もっとオープンな会社だと思っていました。
実際に働いている社員は大変なんですね。」
キャディーさん:「そうよ。
貴方たちは幸せよ。
有名じゃないかもしれないけど
いい会社に入ったと思うよ。」
私:「はい、私もそう思います。」
この○○会社が、その後どうなったか?
部下が上司に対して
何でも物申せる会社でなければ
正しい現場の情報が伝わりません。
その結果、社長さんが経営判断を誤る事もあります。
本当に 「制度より風土」 ですね。
皆さんの職場では、いかがでしょうか?
上司が自ら積極的に職場を盛り上げていますか?
「おかげさん」 みつを
合掌。