「娘が自衛隊にナンパされました」
田舎に帰省すると三日(正味二日)の内
必ず一日は
娘二人を海に連れて行きます。
「東京よりきれいな海で泳ぎたい」
という願望をかなえてやりたいですよね。
東京周辺でも少し足を延ばせば
きれいな海はありますが
九州であれば
ほんのちょっと移動すれば
きれいな海に出会えます。
特に、私の実家は北九州市なので
電車に1時間も乗れば
山口県の山陰の美しい海に行けるのです。
私:「お前ら、どうせなら山陰の海に行った方がいいよ。
全然きれいだよ。」
娘:「えー、そうなの?
行きたい!!」
私:「じゃあ、地元の人しか知らない穴場の海水浴場があるから
そこに行きなさい。」
という事になりまして
翌朝、実家から電車で1時間程度の山陰の海水浴場に行ったのです。
もう29歳と27歳ですし
車も無いので、今回は二人だけで電車で行かせました。
そして、夕方の17時前に実家に戻ってきました。
私:「どうだった?」
娘:「ちょー、きれいな海だった。
エメラルドグリーンだったよ。」
私:「そうか、良かったね!!
でも混んでなかった?」
娘:「全然。
私たちと自衛隊しかいなかった。」
私:「えー、自衛隊?
なんで自衛隊の人が来てたの?」
娘:「たまたまバーベキュー大会だったみたいだよ。
ちょー、ナンパされたよ。」
私:「そうか、自衛隊の人でもナンパするんだね?」
娘:「うん、偉い上官の人からも
『うちの若者は女性との接点が少ないので
何卒宜しくお願い致します。』
って、言われちゃったよ!!」
私:「そうか、それはそうかもしれないね。
それでどうした?」
娘:「バーベキューを少しだけ食べさせてもらった。」
私:「えー、それから?」
娘:「連絡先は一応交換した。」
私:「へー、いいんじゃね?
俺が女性だったら
頼りがいのある自衛隊の人とか好きになると思うよ。」
娘:「うん、わかるけどさ・・・。
いきなり結婚とか言われても困るし
どこに転勤になるかもわからないじゃん。」
私:「まー、機会があったら
合コンでもしてさ
本当にいい人だったら考えればいいじゃん。」
娘:「うん、そうだね。」
毎年毎年、海水浴場で
娘が若い男にナンパされている姿を見ています。
そして、若い男たちは
夕方、私が娘に近づいて行って
「おーい、もうすぐ夕飯の時間だから、そろそろ上がれ!!」
と大声で呼ぶと
「えー、オヤジが付いてきてるのかよ。
じゃまくせー。
ふざけんじゃねーよ!!」
というような表情を浮かべて
がっかりして退散します。
私:「うんうん。
あいつらの気持ちはよーくわかる。
お父さんも昔は 「チャラオ」 だったからさ。」
娘:「えー、「チャラオ」 だけは勘弁してよ!!」
と、叱られています。
娘の方が余程大人です。
自衛隊の皆様
国防、人命救助、災害復旧などなど
いつも大変お疲れ様です。
親子ともども
何卒宜しくお願い致します。
「そのときの出逢いが
人生を根底から
変えることがある
よき出逢いを」 みつを
合掌。