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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「若者が小細工すると損するよ」

「若者が小細工すると損するよ」

「若者」 とか 「若さ」 の良さって何でしょうか?

なぜ、企業はビジネス経験が浅い若者を

あえて採用するのでしょうか?

・若者が入社すると組織が活性化するから。

・特定の会社の色に染まってないから。

・吸収力があるから。

・思い切った言動で、既存社員に良い刺激を与えるから。

・組織の年齢構成を適正に維持したいから。

・元気で素直で一生懸命でかわいいから。

若者を採用する理由は色々あると思いますが

私は最後に挙げた

「元気で素直で一生懸命でかわいいから」

という事が一番大切だと考えています。

逆に

「おとなしくて素直じゃなくて一生懸命じゃない」 って

普通は採用しにくいタイプです。

就職活動が 「就活」 と略されるほど注目されるようになってから

就職活動における 「テクニック」 に

やや、スポットライトが当たり過ぎるようになった気がします。

最低限の礼儀・マナーや心得のような事は必要だと思いますが

「エントリーシートの書き方」 や 「面接でのテクニック」 のようなものは

できるだけ、本人の地が出るように

過度に指導しない方が良いのではないか?

と考えてしまう事があります。

その方が、本人が持っている

等身大の自分を表現できて

ミスマッチが減ると思いますし

「テクニックは見抜かれるし

 仮に合格しても幸せになれないのではないか?」 

という気持ちが、正直あります。

「どうせ見抜かれるぐらいだったら

 本当の地の自分で勝負しようよ。

 それで落ちたらご縁が無いという事だし

 採用されたらご縁だと思い感謝して

 全力で頑張ればいいよ。」 と。

以前、まだ若いAさんの面接事例がありまして

そのような事をあらためて痛感しました。

X社さんをご紹介したのですが

面接での評価はなかなか高いのに

なぜだかスムーズに内定が出ないのです。

そこで、私もジリジリしまして

X社さんの人事の方をプッシュさせていただきました。

人事:「うーん、まだ結論を出せません。

    Aさんは頭も性格も良くて

    可能性は十分感じているのですが

    何か若者らしくないと言うか

    小手先の返答があるような気がしていて

    内定を出す所まで至っていません。」

私:「え?

   『小手先の返答』 って何ですか?」

人事:「例えば、退職理由ですが

     素直に納得できないような突飛な話が出てきて

     『それが本当の退職理由なわけがないだろう』

     と上司が言っています。」

私:「え!!

   そんな退職理由ですか?」

人事:「武谷(たけや)さんは、どのように聞いているんですか?」

私:「私はお送りした推薦状に書いてある通りで

   そんな退職理由は、Aさんから聞いた事もありません。」

人事:「そうなんですね。

     どうして違う事を話すんでしょうかね?」

私:「わかりました。

   私も再度、Aさんに確認します。」

このような展開で、Aさんに再度、本当の退職理由を伺いました。

私:「Aさん、私が聞いた事がない退職理由を話されているようですが

   それは事実ですか?」

Aさん:「あー、その事ですね。

     それは面接で実際に言ってしまいました。」

私:「Aさん、それが本当の退職理由ですか?

   それとも、最初に私に話してくれた事が本当の理由ですか?」

Aさん:「武谷(たけや)さんに話した事が本当の理由です。」

私:「どうして真実と違う事を言うんですか?」

Aさん:「何とか合格したいと思って

     以前、考えていた理由をついつい口にしてしまいました。」

私:「そうですか。

   気持ちはわかるけど

   そんな小手先の話は通用しませんよ。」

Aさん:「本当にそうですね。

     自分でもどうしてあんな事を話してしまったのか?」

私:「若者は若者らしく、正々堂々と明るく元気に行かないと

   企業側としては、採用する意味がありません。

   それだったら、もっと社会人経験が豊富で

   こなれた人物を採用した方がいいんですよ。」

Aさん:「そうですね。

     焦って空回りしていました。」

私:「でもAさん、X社さんは、もう一度チャンスをくれるそうですよ。

   有り難いですね。

   再度、面接をしていただけますので

   今度こそ小手先のテクニックは使わないで

   正々堂々真正面から面接に臨んでください。」

Aさん:「いやー、ありがとうございます!!

     次回は真正面から地の自分を出して頑張ります。」

「自分が自分にならないで

 だれが自分になる」                                    みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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