「偉大な大先輩、上手さん」
今日は、三連休前ですので
昔のブログの中から良いご反響をいただいたものをピックアップし
多少加筆修正して、再度ご紹介させていただきます。
「偉大な先輩」 「偉大な上司」 「大日本人」
上手(かみて)さんのお話です。
リクルートキャリア様やパソナキャリアカンパニー様では
上手さんにお世話になった方々も多いと思います。
昨日、久しぶりにお電話したら
お元気そうで、相変わらずの大人物でした。
以下、お読みください。
リクルート時代の先輩で、上手(かみて)さんと言う方がいます。
上手さんは
大手商社で経理 ⇒ リクルート中途入社で採用メディアの営業&マネージャー
⇒ 関西リクルート人材センターの営業部長や総務部長
⇒ 合併後、リクルートエイブリックの再就職支援事業部長
⇒ パソナキャリアの紹介事業部門の役員
⇒ 独立
というようなご経歴です。
*上手さん、間違っていたら済みません。
上手さんは、とてもニッチな事業を営んでいました。
「人材紹介業界に特化したコンサルタント教育事業」 をやっていたんです。
要するに、人材紹介会社から依頼を受けて
その会社の人材紹介コンサルタントのスキルレベルに応じた
実務研修を実施して報酬を得るという事業です。
もちろん、上手さん自身がトレーナーとしてその会社に行かれ
数人単位でロールプレイングやディスカッションなどのトレーニングをするわけです。
人材紹介会社相手に偉そうな経営コンサルティングをするわけではなく
あくまで現場のコンサルタントの実務研修にこだわってやっていました。
上手さん:「いやー、経営コンサルティングなんか怖くて、よー手出さんよ。
自分では経営責任取れないもん。」
この辺が、上手さんの尊敬する所で偉い所だと思うのです。
自分で責任が取れない事はやらない。
上手さん:「やっぱ、自分がお世話になった業界やから
いろんな人材紹介会社に良くなってほしいしな。
どこの紹介会社も現場のコンサルタントは
一生懸命でいい人ばっかりやしな。」
温かいですね。
こんな仏さんみたいな人もいるんですよね。
またこの上手さんが大変義理堅い人で
以前、こんな事があったんです。
私が上手さんからご紹介いただいた
人材紹介会社からマネージャー求人のご依頼をいただき
幾人かのキャンディデートをご紹介していたのです。
その進捗状況を連絡しようと思い
上手さんの携帯に電話したら
研修実施中で出られなかったらしく、つながらず
翌日電話がかかってきたんです。
上手さん:「アドー、ギノウバ、デンバデギナクデ、ボウシバケアディバゼン。」
私:「はー、済みませんが、電波状態が悪いのでしょうか?
全く聞き取れないのですが
どなた様ですか?」
上手さん:「ゾウデヅガ? ズビバゼン。
ガビデです。」
私:「はー、済みませんが、相変わらず聞き取れないのですが?」
上手さん:「ガー、ビー、デー です!!」
私:「はー、済みませんが
お互いに携帯では調子が悪いようなので
会社の番号にかけなおしていただけませんか?」
上手さん:「バカリバセンガ?
ガー、ビー、デー です!!」
私:「はー、済みませんが
どうしても聞き取れないので
恐縮ですが会社の番号にかけなおしてください。」
上手さん:「バガリバジダ。」
すぐに会社の電話にかかってきました。
私:「はい。プロフェッショナル・サーチでございます。」
上手さん:「ザギボドバ、ズビバゼンデジダ。
バカリバスガ?」
私:「はー、済みませんが
やっぱり聞き取れないですね。
どなた様ですか?」
上手さん:「バカリバセンガ?
ガー、ビー、デー です!!
ガー、ビー、デー !!」
私:「うん?!
ひょっとして上手さんですか!!」
上手さん:「ゾウデズ、ゾウデズ、ガビデです!!」
と、こんな申し訳ないやり取りがあったんです。
上手さんは風邪をこじらせ
のどガラガラの状態で
前日、1日中研修トレーナーとしてしゃべったので
更にのどの状態が悪化して
とても聞き取れない声になったんです。
私:「上手さん、そんなひどい状態だったら
電話なんか明日でも明後日でも良かったのに済みません。」
上手さん:「ダイドウブデズ。
ジョッドノロヲバラレバジダ。
デンダグガオゾグダッテズビバゼン。」
いや、こちらの方こそ
10歳も年上の大先輩の具合が悪いのに
お電話いただき、誠に申し訳ございませんでした。
上手さん、いつも大変お世話になり、誠にありがとうございます。
無理せず早く、のどを治してください。
あれから10年、今になって更に
上手さんの偉大さを感じております。
「おかげさん」 みつを
合掌。