「採用再開を待って勝負の最終面接だ」
真面目で一本気なAさんと
初めてお会いしたのは、5月20日でした。
「この真面目で実直なAさんを温かく育てていただけるのは、●●社しかない!!」
と思い、社長さんにご紹介しました。
しかし
社長さん:「武谷(たけや)さん、申し訳ないけど
オフィスが満席になってしまって
今すぐには採用できないんですよ。」
私:「えー!!
こんなに気合を入れてご紹介したのに
満席で場所が無い?」
社長さん:「済みませんね。
でも、うちの事情でいつまでもお待ちいただくのは
Aさんに申し訳ないので
一旦はお見送りとさせていただきます。」
私:「えー!!
こんなに気合を入れてご紹介したのに 『お見送り』 ?」
社長さん:「いやいや、採用は継続するつもりでいますよ。
ただ、今は満席で場所が無いので受け入れられないんですよ。
また、採用再開した時に
もしAさんがまだ決まってなければ
その時は是非とも面接させていただきますから。」
私:「承知致しました。
御社のご事情をAさんに話してみます。」
こんなタイミングがアンラッキーなお話がありましたので
早速、Aさんに連絡しました。
私:「Aさん、申し訳ございません。
私があれほどの勢いでご紹介しておきながら
X社さんは、現在オフィスが満席で受け入れられないそうです。
でも、下半期に採用を再開される可能性が高いそうですので
その時に、Aさんがまだ転職活動中だったら
是非とも面接したいとの事です。」
Aさん:「そうですか。
そんなに謝らないでください。
武谷(たけや)さんの責任じゃないですよ。」
私:「いいえ、私の責任です。
人材紹介コンサルタントとしては
もうすぐ満席になりそうかどうか?
それぐらいの事は把握しておかないといけません。」
Aさん:「武谷(たけや)さん、待ちますよ。
私は、武谷(たけや)さんが強く薦めていただいた
X社さんの採用再開を待ちます!!」
私:「本当ですか?」
Aさん:「だって、転職は私にとって初めての一大事です。
焦ってつまらない失敗をしたくありません。
それに、今すぐ入社しろと言われても困ります。
初めてお世話になった会社です。
私も引継ぎはしっかりやって円満退職したいんです。」
私:「Aさん、さすが立派ですね。
そういう律儀な所も、X社さん向きだと思います。
わかりました。
採用再開を待ちましょう!!」
という展開となりました。
そして、1か月待って
X社さんの社長さんに連絡しました。
私:「社長、Aさん、まだ御社の採用再開を待ってますよ。」
社長さん:「まだ待ってる?
それなら是非面接しますよ!!」
という有り難いお言葉をいただきました。
そして先週、一次面接が実施され
Aさんは見事通過。
いよいよ今日が最終の社長面接です!!
採用再開を待って勝負の最終面接です。
Aさん、ここまで来たら、必ず内定をGETしましょう。
ご健闘をお祈り致します!!
私も緊張して来ました。
「いちずに一本道
いちずに一ツ事」 みつを
合掌。