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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「社長、難しい事業は自分で立ち上げましょう」

「社長、難しい事業は自分で立ち上げましょう」

当社のクライアント企業の社長さんは

尊敬できる偉い人が多いです。

特に、ベンチャー企業の社長さんは

「プレイング社長」 が多くて大変です。

会社の未来を考える事も

今月・今日の業績を上げる事も

人材採用も教育も

日々のマネジメントも

お金の管理も

全て同時にやらなければいけません。

特に、その仕事が難しければ難しいほど

最初は自分でやらなければいけません。

自分で懸命にやって

やっと軌道に乗ったら

メンバーに引き継いでいきます。

メンバーが苦手な事は、一旦、自分が引き受けます。

そして、軌道に乗ったら、メンバーと並走しながら

引き継いでいきます。

「社長がイチイチそんな事をやってたら大変だろう。

 そんなやり方では、会社が大きくならないだろう?」

それは、ごもっともな意見です。

ただ、中小ベンチャー企業では

そんな事は言ってられません。

大企業とは違います。

最初のビジネスチャンスを逃したら

クライアントから切られてしまいます。

難しい案件や、難しい事業ほど

社長さん自身が取り組まなければならないのです。

一方で、ご依頼いただくのは有り難いのですが

こんな社長さんもいらっしゃいます。

社長:「人材紹介事業の立ち上げに苦戦しているので

    立ち上げができるマネージャーを紹介してほしい。」

私:「そうなんですか。

   ところで、ライバルはどんな会社ですか?」

社長:「リクルートです。」

私:「え!! 

   たった一人のマネージャーに

   リクルートと戦って勝てと言うのですか?

   そんな火中の栗を拾うような仕事だったら

   他人に頼るより、自分でやったらどうですか?

   社長さんは、人材紹介の経験は無いのですか?」

社長:「私も人材紹介経験者です。

    ただ、今は他の事業も色々やっているので手が回りません。」

私:「そんな火中の栗を拾うような仕事だったら

   どれぐらいの年収で迎えていただけますか?

   いきなり1000万円は無理でも

   600~700万円以上は出していただけますか?」

社長:「いやー、それは・・・。」

私:「いやー、それは・・・。」(笑)

久しぶりに先人の教えに学びましょう。

「社員にまかせても良いような新事業は、

はじめから 『わが社の将来の収益』 など期待できない。」          一倉 定

 「新事業というものは、第一に、社長自ら身を挺してやるものだ。

世の中の社長の中には、新事業には自らはたずさわろうとせず、

他人まかせにする人がかなりいる。

 難しい新事業は他人に任せ、自らは永年手慣れた事業の方をみている。

やさしい方を自分がやり、難しい方を他人にまかせるとは、

いったい、どういう了見なのだろうか。成功など夢の夢である。

 社員にまかせてもよいような新事業は、

はじめから 『わが社の将来の収益』 など期待できないのである。

 新商品・新事業の成否は、そのまま企業の将来の運命に直結する。

社長の役割が企業の未来をつくることにある限り、

社長自ら新事業に取り組み、総指揮をとるのが当たり前である。」

何とも耳の痛い忠告ですが

その通りだと思うので、何も言えませんね。

「どろをかぶらずに

 ほんものの仕事はできぬ」                         みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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