「突然、若者からの無謀な電話が!!」
先日、突然電話が鳴りました。
私:「はい。プロフェッショナル・サーチでございます。」
若者:「あー、はじめまして。
武谷(たけや)さんですか?」
私:「はい、武谷(たけや)です。」
若者:「どうも、いつもブログを読ませていただいています。」
私:「そうですか、ありがとうございます。」
すごく明るくて元気がいい人です。
若者:「転職の相談じゃないんですが、少しいいですか?」
私:「はい、どうぞ。」
若者:「実は今、あるベンチャー企業の中で
介護士の人材紹介業を立ち上げているんですよ!!」
私:「そうですか。
最近、介護士紹介に力を入れている会社は多いですよね?」
若者:「そうなんですよ。
でも、意外と難しくて、なかなか立ち上がらなんですよ。
どうしたらいいですかね?」
私:「え!!
いきなりその質問ですか?」
若者:「そうなんですよ。
社長から 『何でもいいから早く立ち上げろ!!』 と言われているんですが・・・。」
私:「え!! 御社の本業は人材紹介業ですか?」
若者:「いいえ、全然関係ないです!!」
私:「おもしろいですね。
ところで、貴方は人材紹介業の経験者ですか?」
若者:「いいえ、全然関係ないです!!」
私:「おもしろいですね。
それでは、介護業界の経験者ですか?」
若者:「いいえ、全然関係ないです!!」
私:「ちょっと待ってよ。
そろそろバズーカ砲、発射してもいい?」
若者:「え、どういう意味ですか?」
私:「だってさー、めちゃくちゃじゃん!!
会社も貴方も人材紹介業も介護事業も未経験で
『すぐに立ち上がらないから何とかしてくれ』 って。」
若者:「そうすかー。
じゃあ、どうしたらいいですかね?」
私:「①できれば、早く見切りをつけてやめなさい。
②本気でやるなら、しっかりした経験者を採用しなさい。
③それが無理なら、貴方が介護士紹介をやってる会社に転職して修業しなさい。」
若者:「そうすかー。
やっぱり、武谷(たけや)さんでも無理ですか?」
私:「いやいや、僕は関係ないでしょ!!
人材紹介事業の立ち上げ責任者である貴方自身が
人材紹介業も介護事業も知らないし、全く経験が無いという状況で
『早く立ち上げろ』 と言われても無理でしょう?」
若者:「うーん、それはそうすね。」
私:「貴方が介護士紹介をやってる会社に転職して
修業するぐらいの気持ちはあるの?
それぐらいの覚悟がないのであればやめた方がいいし
君の会社の社長が僕に電話をしてくれたら
同じ事を話して説明するよ。」
若者:「わかりました。
ありがとうございます!!」
この業界は、一体どこまでなめられているんだろう?
「にんげんだもの」 みつを
合掌。