「不安なら動いてみよう!!」
転職相談でお会いする方々の中には
「何か閉塞感があって、将来に対する漠然とした不安があるんです。
そんな不安感を無くすためには、どうしたらいいでしょうか?
何か確固たるキャリアを積みたいんです!!」
このような悩みをお持ちの方が少なくありません。
その 「漠然とした不安」 というのは、よくわかります。
私も未だに不安感がありますし
若い頃はもっと何倍も不安だったと思います。
特に最近の若い方々は
「超高齢化社会で自分たち若者世代の負担がどんどん増えてどうなるんだろう?」 とか
「AI などの技術革新が進んだら、自分の仕事はどうなるんだろう?」 とか
「ダイバーシティや働き方改革が進むと
今まで眠っていた優秀な知的労働者が増えて
自分はどうなってしまうんだろう?」 とか
まー、考え始めると色々あって
不安感や焦燥感にとらわれて
身動きできなくなる人もいると思います。
でも、いつの時代も、みんながそれなりの不安感を持っていると思います。
不安が無い時代などないと思いますし
ある意味、常に不安感があるのは人間である証拠じゃないでしょうか?
例えば、 「バブル時代は好景気に浮かれて良かっただろうなー」
と思う方々は少なくないと思います。
ただ、 「不安じゃなかったでしょう?」 と聞かれますと
常時、不安でしたよ。
給料より物価の方がどんどん上がるでしょう?
例を挙げますと
郊外のマンションでも短期間で1億円近くになってしまい
金利も非常に高くなってしまったので
「これじゃー、マンションなんて一生買えないな」
と思いました。
そして、私も含めて多くの人たちは
埼玉とか千葉などの遠い場所の物件に高いお金を払って買って
引っ越したわけです。
その挙句に
通勤時間は長くて疲れるわ、物件価格はどんどん下がるわで
踏んだり蹴ったりです。
今なら半額とか、三分の二の値段で金利も安く
月10万円以下のローンで買えると思います。
また、いつの時代も 「競争社会」 である事には変わりありません。
常に社内外に競争相手はいるものです。
それから、マネジメントスタイルもかなり変わって来たと思います。
「セクハラ」 「パワハラ」 なんて当り前で
「ブラック企業」 のオンパレードでした。
それが当り前だから、そんな言葉も無い時代でした。
「イケイケ!! ヤレヤレ!!」 で
理屈や根拠の無いマネジメントが横行していたと思います。
それで、ウサ晴らしに
酒を飲んだり、ディスコで踊ったり
終電も無くなってタクシーもつかまらないから
帰れないでサウナに泊まるというような
アホみたいな事をやっていたわけです。
「それは好景気で不安じゃなかったから、できたんでしょう?」
と言われれば、確かにそれも一つの理由でしょうが
常に不安感はありました。
「このまま行けるわけじゃない。こんなんでいいわけがない。」
未熟で幼稚でしたね。
そして実際、バブルは崩壊して企業の倒産やリストラも相次ぎ
「失われた20年」 が訪れました。
その戦犯の一人として思うのは
「ただ不安がって遊んでごまかさないで
自分を変えるために
勉強しながら行動しないと
何も進歩が無い」
という事です。
「不安だから、じっとして動かない」 のではなく
「不安だからこそ、行動を起こして、自分を変える。
そうしないと、不安感はどんどん強くなって
自分が押しつぶされるだけだ」
という事ですね。
世の中は諸行無常ですから
「不安だからこそ、行動を起こして、自分を変える」
この事は、いつの時代も不変の原理原則だと思います。
従って、自分が生まれた時代をうらんでも悔やんでも何も変わらない。
逆に、混沌とした時代にこそ
歴史をつくる偉人が出てくるじゃないですか?
ピンチはチャンス、変化はチャンスです。
行動を起こして、自分を変えれば
自ずと不安感も薄らぐと思います。
「考えてばかりいると
日がくれちゃうよ」 みつを
合掌。