ホーム > 社長ブログ > 「真央ちゃんの21年」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「真央ちゃんの21年」

「真央ちゃんの21年」

昨日、真央ちゃんの引退会見を見ました。

最後は涙もありましたが

真央ちゃんらしい、すがすがしい会見でしたね。

5歳でスケートを始めて26歳までの21年間

大変お疲れ様でした。

そして、美しくも力強い演技を披露してくれて

多くの人たちが勇気や元気をいただきました。

真央ちゃん、ありがとう。

世界のトップアスリートの真央ちゃんの21年間は

私たちの想像を絶する濃密な時間で

ハイレベル&ハイプレッシャーだったでしょう。

そんなすごい真央ちゃんの21年間と

私の人材紹介コンサルタント歴33年では

全く比較になりませんが

一つの事を長く続けていると

その事に対する考え方や取り組み方

価値観にも変化が出てくると思います。

その結果、実際の演技や仕事の進め方も大きく変わると思います。

わかりやすく申し上げますと

若い時には多くの人が

「一番になりたい」 とか 「ライバルに負けたくない」 とか 「周囲から評価されたい」

というように 「結果にこだわる傾向」 があると思います。

これが年数を重ねる中で成功や失敗・挫折を経験すると

「結果にこだわる」 とか 「周囲から評価されたい」 

という気持ちが無くなる事はありませんが

「自分らしい演技ができた」 とか 「自分の持っているものは全部出させた」 とか

「自分自身の納得感」 とか 「自分らしさ」 というものに

より価値を見出すようになる気がします。

真央ちゃんを見てきた印象としては

ジュニア時代は 「とにかくスケートが楽しいから、もっと上手になりたい」

という無邪気な感じだったと思うのですが

シニアになって、周囲や自分の結果に対する期待が大きくなってからは

「オリンピックで金メダルを獲りたい」 

という気持ちが非常に強くなったでしょう。

特に、バンクーバー・オリンピックの頃は、それが強かった印象です。

しかし、ソチ・オリンピック以降は、かなり変化したのではないでしょうか?

もちろん、ソチでも金メダルを獲りに行きました。

しかし、ショート・プログラムで大失敗してメダルの可能性が無くなりました。

でも、翌日のフリー・プログラムで彼女のスケート人生

いや、過去のすべてのスケーターの中でも

最高の演技をして

自分が持っているものを全部出し切りましたよね。

あの瞬間から、真央ちゃんは異次元にワープしたのではないでしょうか?

メダルは関係なく

「自分が持っているものを全部出し切る」

それが多くの人を感動させ

自分自身も納得できるという円熟の境地に達したのではないでしょうか?

その後の真央ちゃんは

「あのソチでのフリーの演技を再現できるのか?」

という事が大きなテーマになったのではないでしょうか?

他人との比較ではなく

完全に自己成長や自分自身のこだわりに

価値観が変わったでしょうし

「ソチでのフリー以上の演技ができないのであれば引退も止む無し」

という心境だったののではないでしょうか?

私などに真央ちゃんの心境はわかりませんが

上記のように勝手に解釈しております。

私も若い時は

「一番になりたい」 とか 「ライバルに負けたくない」 とか 「周囲から評価されたい」

というように 「結果にこだわる傾向」 があったと思います。

その気持ちが仕事のやり方にも出ていたと思います。

企業を訪問すれば、社長に会って、すぐにクロージングする。

登録者の方に会えば、初対面で応募先の企業を決めるように促す。

内定が出れば、その企業に入社するようにクロージングする。

そんな短期的で拙速な仕事のやり方をしていました。

ところが、12年前に独立開業して以来

初対面の登録者の方に

その場で応募先企業を決めるように促した事はありません。

「今日は一旦お帰りになって

 じっくりご検討ください。

 その上で、応募してみたいと思う企業があれば

 ご連絡やご質問をお待ちしております。」

というように、昔とは正反対の仕事のやり方をしています。

これは特に意識的にやっているわけではありません。

気がついてみたら

自然とお客様に即決を迫らないやり方に変わっていました。

人材紹介コンサルタント経験豊富な登録者の方から

「武谷(たけや)さん、そんなのんびりしたやり方でビジネスになるんですか?」

と指摘された事もあります。

ただ、今のやり方が今の自分に合っているやり方なのでしょう。

その結果、会社がつぶれても

自分一人ですから

自業自得で仕方ないです。

自分が好きなクライアントや誠実な社長さんとお付き合いして

自分が好きな誠実なキャンディデートの方とお付き合いして

双方が 「武谷(たけや)に頼んで良かった」 

と少しでも思っていただければ、それで十分です。

「それは自己満足だ」 「もっと欲を出せ」 

とか言われても

今更、何でもかんでも紹介するような仕事はできません。

レベルは全く及びませんが

一つの事に長く取り組んだ人として

真央ちゃんの引退会見を拝見させていただきました。

真央ちゃん、競技生活は終わりましたが

今後もスケートに関わって

スケートを愛し続けてください。

「いちずに一本道

 いちずに一ッ事」                                    みつを

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ