「面接では具体的な質問をしよう (その2)」
人材紹介コンサルタントの要件としては、大きく三つあると思っています。
1 ビジネス・経営(商売)に対する関心と倫理観とのバランスを持っている。
2 クライアント企業やキャンディデート(人材)と対等にお付き合いできる
度胸・知力・経験・センスを持っている。
3 大局観も持ちながらも、細かい仕事を正確且つ迅速にこなす実務能力を持っている。
上記の三点です。
その要件を備えていれば
自然と出てくるであろう質問は、下記のようなものです。
●具体的には下記のように、 「企業経営」 という課題を軸に
クライアント企業に質問させていただき
キーパーソン(経営者や採用責任者)を相手に提案営業ができる人材が
この業界の主な採用ターゲットです。
(具体的な質問例)
・「現在の社会や経済の流れは急速に変化していますが
その経済を支えているのは、一社一社の会社だと思います。
そんな考え方に関しては、どのように思われますか?」
・「そんな一社一社が、社会やお客様に対して
どのような製品やサービスを提供する事によって売上や利益を上げているのか?
そんな一社一社が持っている独自技術やビジネスモデルの特色を
知りたいと思うのですが、それは人材紹介の仕事においても重要な事ですか?」
・「そんな人材紹介業界の中で、御社はどのような歴史・沿革から生まれたのですか?」
・「御社を生み出した社長さんは、どんな人ですか?」
・「社長さんは、何を大切にして、どんな意思決定をしてきたのですか?」
・「その結果、御社にどんな変化が起こり、どんな社風になったのですか?」
・「その社風によって、御社の社員は仕事をする上で何を大切にしているのですか?」
・「その結果、どんな社員が評価されるのですか?」
・「過去の事はわかりましたが、今後、御社はどんな方向に事業展開するつもりなのですか?」
・「今後進む方向に、何か障害物はないのですか?」
・「障害物があるとすれば、それをどのように越えようと考えているのですか?」
・「その障害物は、今の社員の力で越えられるのですか?」
・「越えられる人材を社内で育成するのですか? 外部から採用するのですか?」
・「どんなスキルを持った、どんなタイプの人材を採用するのですか?」
・「そんなスキルとタイプを持った人材を採用するために、どんな努力をされていますか?」
・「私のような人間は、人材紹介業に向いているとお考えですか?」
・「それはなぜですか?」
また、上記のような提案をするにあたって足腰となる基本的なスタンスを列挙します。
●マクロ的視点も持ちながら、ミクロな一社一社が集まって社会を支えているという現実を理解する。
⇒ 「木を見て森を見ず」 ではなく、 「森を見ながら一本一本の木も見る」
●ミクロである一社一社の個別の経営に関心を持つ。
●その一社一社も、究極は一人一人の社員が支えているという事を理解する。
●そんな一社一社、一人一人の尊厳を重視し、微力ながら貢献する事によって
やりがいと感謝の気持ちを持ち続ける。
●そんな社会人であり、ビジネスパーソンでありたい、と本気で思う。
●志の高い仲間と共に切磋琢磨し成長したい、と思う。
●結果として、目標達成という責務を果たし、公正な評価のもと、物心ともに豊かになりたい。
しかし、あまりに細かく数多く質問すると
相手の面接官が嫌になるでしょうね。
「くどい」 「しつこい」 と嫌われて不合格になるリスクも大きいと思います。
従って、全ての質問を一度にするのではなく
その時、その場、相手の態度を見ながら
幾つかチョイスして質問してください。
しかし、 「面接官のレベルが、その会社のレベル」 です。
それもまた 「ご縁」 ですね。
臆せず堂々と質問してください。
陰ながら応援しています。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。