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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「面接では具体的な質問をしよう (その1)」

「面接では具体的な質問をしよう (その1)」

先週の金曜日のブログで

就活や転職活動における面接では

「今後の人材紹介業界の将来性はいかがでしょうか?」

なんて、漠然としたバカな質問だけはしないでくださいね。

落ちますよ。

質問はできるだけ具体的な事を聞いた方がいいですよ。

その 「具体的な質問」 に関しては

来週のブログに書かせていただきますと書きました。

従って、今日と明日はその 「具体的な質問」 に関して書きます。

ただ、その 「具体的な質問」 の前に今日は

なぜ漠然とした質問をすると不合格になりやすいのか?

という理由を書きます。

そこで、漠然とした質問の例と

その質問が効果的ではない理由を列挙します。

(質問例)

・「今後の人材紹介業界の将来性はいかがでしょうか?」

⇒ 「将来性」 とは、どんな意味なのか? 漠然としている。

  そんなに 「将来性」 が気になるのは、環境依存型の人だからではないか?

・「人材紹介コンサルタントの仕事のやりがいは?」

⇒ 人によって 「やりがい」 を感じる点は違う。

・「入社動機は?」

⇒ 人によって 「入社動機」 も違う。

・「仕事で大変なのは、どんな点ですか?」

⇒ これも人によって違う。

・「御社が目指しているものは?」

⇒ 多くの場合、ホームページに一応書いてある。

  しかし、将来の事は、その時になってみないとわからない。

・「AI が発達すると、この業界はどうなりますか?」

⇒ AI がどこまで発達するかわからないし

  将来の事は、その時になってみないとわからない。

・「50年先、この業界はどうなっているでしょうか?」

⇒ そんな先の事は誰もわからない。

・「社員の方々のキャリアパスは?」

⇒ 実際、色々な選択肢があるし、その人次第で様々である。

・「仕事での成功体験と失敗体験は?」

⇒ それを聞いて、本当に理解できるのか? 未経験者がどこまで考えられるのか疑問である。

・「この仕事には、どんな人が向いていますか?」

⇒ 活躍している人にも様々なタイプがあり、異なる強みを持っているので、ひとくくりに言えない。

・「若くても年上の人の相談に乗れますか?大丈夫でしょうか?」

⇒ 中には苦手意識がある人もいるが、大半の社員は実際に

  多くの年上のお客様にも対応しており、あまり問題にはなっていない。

・「どれぐらいで一人前のコンサルタントになれますか?」

⇒ 「一人前」 とはどんな人? これも個人差が大きくて、一概に言えない。

・「社員の人は、どんな人が多いですか?」

⇒ 色々な人がいるので、ひとくくりに言えない。

上記のように

漠然とした質問例と

その質問があまり有効ではないと思う理由を列挙すると

下記のように、大きく二つのパターンにあてはめる事ができます。

1 誰もが断言できない将来や未来に関する質問

2 個人の性格や価値観によって、ひとくくりに答えられない質問

では、上記の二つのパターンの質問は

なぜ、あまり有効ではないのでしょうか?

その理由を述べます。

1 誰もが断言できない将来や未来に関する質問

⇒ 時代と共に環境変化は起きますが、その変化をチャンスだと思うか

  ピンチだと思うかは、自分自身だからです。

2 個人の性格や価値観によって、ひとくくりに答えられない質問

⇒ 他の人はどうであれ、成功するか失敗するかは、自分次第だからです。

もちろん、時代や環境変化、周囲の人の機微に敏感である事は

ビジネスパーソンとして成功するために重要な要素ではあるでしょう。

しかし、最後は全て自分次第なのです。

全ての事を、もっと自分自身に引き寄せて考え直さないと

環境依存型の他責の人だと思われてしまいます。

常に、「自分だったらどうするだろう?」 と考える習慣が身に着けば

もっと 「具体的でリアリティーのある質問」 ができるはずです。

例えば

「私は人材紹介の仕事は、●●●な部分がおもしろいと想像しますが

 実際に何年もご経験されていて、どのような部分におもしろさや

 やりがいを感じますか?」

というような、主体的な質問に進化してくると思います。

失敗しても、環境や他人に責任ではありません。

最終的には、下記の言葉にすべてが集約されてしまいます。

「自ら機会を創り出し

 機会によって自らを変えよ」

不朽の名言だと思います。

「いまから

 ここから」                                        みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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