「面接では具体的な質問をしよう (その1)」
先週の金曜日のブログで
就活や転職活動における面接では
「今後の人材紹介業界の将来性はいかがでしょうか?」
なんて、漠然としたバカな質問だけはしないでくださいね。
落ちますよ。
質問はできるだけ具体的な事を聞いた方がいいですよ。
その 「具体的な質問」 に関しては
来週のブログに書かせていただきますと書きました。
従って、今日と明日はその 「具体的な質問」 に関して書きます。
ただ、その 「具体的な質問」 の前に今日は
なぜ漠然とした質問をすると不合格になりやすいのか?
という理由を書きます。
そこで、漠然とした質問の例と
その質問が効果的ではない理由を列挙します。
(質問例)
・「今後の人材紹介業界の将来性はいかがでしょうか?」
⇒ 「将来性」 とは、どんな意味なのか? 漠然としている。
そんなに 「将来性」 が気になるのは、環境依存型の人だからではないか?
・「人材紹介コンサルタントの仕事のやりがいは?」
⇒ 人によって 「やりがい」 を感じる点は違う。
・「入社動機は?」
⇒ 人によって 「入社動機」 も違う。
・「仕事で大変なのは、どんな点ですか?」
⇒ これも人によって違う。
・「御社が目指しているものは?」
⇒ 多くの場合、ホームページに一応書いてある。
しかし、将来の事は、その時になってみないとわからない。
・「AI が発達すると、この業界はどうなりますか?」
⇒ AI がどこまで発達するかわからないし
将来の事は、その時になってみないとわからない。
・「50年先、この業界はどうなっているでしょうか?」
⇒ そんな先の事は誰もわからない。
・「社員の方々のキャリアパスは?」
⇒ 実際、色々な選択肢があるし、その人次第で様々である。
・「仕事での成功体験と失敗体験は?」
⇒ それを聞いて、本当に理解できるのか? 未経験者がどこまで考えられるのか疑問である。
・「この仕事には、どんな人が向いていますか?」
⇒ 活躍している人にも様々なタイプがあり、異なる強みを持っているので、ひとくくりに言えない。
・「若くても年上の人の相談に乗れますか?大丈夫でしょうか?」
⇒ 中には苦手意識がある人もいるが、大半の社員は実際に
多くの年上のお客様にも対応しており、あまり問題にはなっていない。
・「どれぐらいで一人前のコンサルタントになれますか?」
⇒ 「一人前」 とはどんな人? これも個人差が大きくて、一概に言えない。
・「社員の人は、どんな人が多いですか?」
⇒ 色々な人がいるので、ひとくくりに言えない。
上記のように
漠然とした質問例と
その質問があまり有効ではないと思う理由を列挙すると
下記のように、大きく二つのパターンにあてはめる事ができます。
1 誰もが断言できない将来や未来に関する質問
2 個人の性格や価値観によって、ひとくくりに答えられない質問
では、上記の二つのパターンの質問は
なぜ、あまり有効ではないのでしょうか?
その理由を述べます。
1 誰もが断言できない将来や未来に関する質問
⇒ 時代と共に環境変化は起きますが、その変化をチャンスだと思うか
ピンチだと思うかは、自分自身だからです。
2 個人の性格や価値観によって、ひとくくりに答えられない質問
⇒ 他の人はどうであれ、成功するか失敗するかは、自分次第だからです。
もちろん、時代や環境変化、周囲の人の機微に敏感である事は
ビジネスパーソンとして成功するために重要な要素ではあるでしょう。
しかし、最後は全て自分次第なのです。
全ての事を、もっと自分自身に引き寄せて考え直さないと
環境依存型の他責の人だと思われてしまいます。
常に、「自分だったらどうするだろう?」 と考える習慣が身に着けば
もっと 「具体的でリアリティーのある質問」 ができるはずです。
例えば
「私は人材紹介の仕事は、●●●な部分がおもしろいと想像しますが
実際に何年もご経験されていて、どのような部分におもしろさや
やりがいを感じますか?」
というような、主体的な質問に進化してくると思います。
失敗しても、環境や他人に責任ではありません。
最終的には、下記の言葉にすべてが集約されてしまいます。
「自ら機会を創り出し
機会によって自らを変えよ」
不朽の名言だと思います。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。