「私、この仕事に向いてますか?」
皆さん、就職や転職活動で面接に行かれた際
面接官からの質問が終わって
「最後に貴方の方から、何か質問はありませんか?」
と聞かれますよね。
いわゆる 「逆質問タイム」 です。
その際に
「今後の人材紹介業界の将来性はいかがでしょうか?」
なんて、漠然としたバカな質問だけはしないでくださいね。
落ちますよ。
質問はできるだけ具体的な事を聞いた方がいいですよ。
その 「具体的な質問」 に関しては
来週のブログに書かせていただきます。
今日は、面接の最後の最後に
思い切って聞いてみてもいいかな?
と思う質問に関して書きます。
それは、今日のタイトルの通りで
「私、この仕事に向いてますか?」
という質問です。
一瞬、驚く面接官もいるかもしれませんが
「なかなか度胸があるな」
と、ポジティブに受け取ってくれる面接官もいるかもしれません。
しかし、逆に
「そう言う貴方自身は、この仕事に向いてると思いますか?」
と、質問を質問で返されるケースも想定しておく必要があります。
その際は堂々と
「はい。向いていると思います。」
と答えてください。
そうすると
「貴方は、なぜ自分がこの仕事に向いていると思うのですか?」
と、必ず理由を聞かれます。
この質問に答えられるかどうかが勝負ですね。
答えられなければ
自分で墓穴を掘った事になります。
面接官が求めている資質や経験は
各社各様かもしれませんが
大よそ下記のような、幾つかの項目に集約されるでしょう。
1 経済やビジネス、企業経営に対する関心度合が高い。
2 人材紹介会社の事業内容に関する理解度合が高い。
3 人材紹介コンサルタントの仕事内容に関する理解度合が高い。
4 人材紹介コンサルタントに求められる要件をある程度知っている。
●具体的には下記のように、 「企業経営」 というものを軸に
クライアントのお話を伺い、キーパーソンを相手に提案営業ができそうな人材が
この業界の主な採用ターゲットです。
・広く社会や経済を見渡し勉強しながらも
その経済を支えている一社一社の経営に関心を持つ。
・その一社一社が、社会やお客様にどのような製品やサービスを提供する事によって
売上や利益を上げているのか?
・その一社一社が持っている独自技術やビジネスモデルの特色は何か?
・コアコンピタンスと呼べるものを持っているか?
・そのコアコンピタンスは、その一社一社のどのような歴史から生まれたのか?
・誰がいつどのようにして生み出したのか?
・歴代の経営者はどんな人で、何を大切にして、どんな意思決定をしてきたのか?
・その結果、その一社一社にどんな変化が起こり、どんな社風になったのか?
・その社風によって、多くの社員は仕事をする上で何を大切にしているか?
・その結果、どんな社員が評価され、どんな社員は評価されないか?
・過去の事はわかったが、今後、その一社一社はどんな方向に事業展開するつもりなのか?
・今後進む方向に、何か障害物はないのか?
・障害物があるとすれば、それをどのように越えようと考えているのか?
・その障害物は、今の経営者や社員の力で越えられるのか?
・越えられないとすれば、あきらめて方向転換するのか?
・それとも越えられる人材を社内で育成するのか? 外部から採用するのか?
・外部から採用するとすれば、どんなスキルを持った、どんなタイプの人材をターゲットにするか?
・そのようなスキルとタイプを持った人材が応募してくれるだけの採用力はあるのか?
・採用力が足りないとすれば、採用要件を緩和するのか? 採用力を上げる策を打つのか?
・採用力を上げる策とは、具体的にどのような事をすべきなのか?
また、上記のような提案をするにあたって足腰となる基本的なスタンスを列挙します。
●マクロ的視点も持ちながら、ミクロな一社一社が集まって社会を支えているという現実を理解する。
⇒ 「木を見て森を見ず」 ではなく、 「森を見ながら一本一本の木も見る」
●ミクロである一社一社の個別の経営に関心を持つ。
●その一社一社も、究極は一人一人の社員が支えているという事を理解する。
●そして、経営改善や経営課題の解決に貢献できる貴重な人材をご紹介する。
●その事によって、一社一社の成長・発展に寄与する。
●同時に、そこで働く社員と家族の充実した生活に寄与する。
●そんな一社一社、一人一人の尊厳を大切に思い、微力ながら貢献する事によって
やりがいと感謝の気持ちを持ち続ける。
●そんな社会人であり、ビジネスパーソンでありたい、と本気で思う。
●志の高い仲間と共に切磋琢磨し成長したい。
●結果として、目標達成という責務を果たし、公正な評価のもと、物心ともに豊かになりたい。
もちろん、誰もが上記のような同じ考え方や同じ動機である必要はありません。
ただし
「私は、この仕事に向いています。」
と宣言する以上は
社会やマクロ経済の中で、ミクロな人材紹介会社や一人の人材紹介コンサルタントが
果たすべき役割とその役割を果たすために必要な要件というものを
自分なりに整理しておく事が必要ですね。
「一生勉強
一生青春」 みつを
合掌。