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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「リーダー失格とは?」

「リーダー失格とは?」

先日、伊勢丹三越の社長辞任劇についてのニュースが流れました。

皆さん、ご存じのように

伊勢丹と三越は2008年に経営統合しました。

三越の経営不振もあり

実質的に三越を救済する形での経営統合です。

百貨店離れが進む中

以前から業界そのものが非常に厳しい状況になっています。

そのため、他の大手百貨店も

現在はショッピングセンターや不動産事業など

他の事業で収益を確保する動きになっています。

その中でも三越伊勢丹は百貨店以外の事業が少なく

ライバルと比べて劣勢になっているのが現状です。

そんな中、退任した大西社長は改革の旗手として

新規事業や組織改革などに着手してきました。

しかし、その言動は労働組合との軋轢を生み

経営幹部との溝も深める結果となってしまいました。

その原因など詳細は割愛しますが

歴史ある大きな組織を改革する事の難しさをつくづく感じます。

一つの事を遂行するにも

あまりにも様々なしがらみがあります。

「会社を良くしたい」 という思いは同じなのに

それに関わる様々な立場の人々の心が

すれ違ってしまうのは皮肉にも感じます。

かつて伊勢丹の創業一族である小菅国安社長が退任時にも

同じような状況があった事もあり

「打ち出した経営方針がどうであれ
 振り返った時に誰もついてきていないようではリーダー失格」

と言われています。

どんなに大きな組織であっても

人は 「人」 についていくものなのですね。

関係する人間が多く

その立場や思惑も様々である事を考えますと

大きな組織であるほど

「経営者というリーダーが誰であるのか?」

その事が重要なのかもしれません。

どんなに素晴らしいビジネスモデルや戦略も

実行できる人がいてこそ結実します。

組織は人が集まった生き物であり

ビジネスの成功は人と人との関係に極めて深く関わっている

という事をあらためて考えさせられました。

そういう観点で考えてみると

我々、人材紹介コンサルタントの仕事は

経営の根幹にも関わる非常に重要な仕事だと言えます。

皆さんのご活躍が

多くの企業の成長や発展を促し

それが働く社員の方々やご家族の幸せにもつながります。

この事を忘れずに

今後も精進したいものです。

「夢はでっかく
 根はふかく」                          みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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