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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「人はそれぞれの持ち味で生きている」

「人はそれぞれの持ち味で生きている」

人材紹介コンサルタントの仕事をやっていますと

ついつい

「この人は、どこかに採用される人材だろうか?

 それとも難しい人材だろうか?」

という目で見てしまい

採用される可能性の大小で人を評価してしまいがちです。

採用する側のクライアント企業に対しては

あまりに的外れな人材を紹介すると

「おいおい、あれほど言ったのに

 どうしてリクエストと違う人材を紹介してくるの?」

と思われ、それを繰り返すと求人を依頼していただけなくなります。

従って、ある程度以上、採用スペックに適合する人材に絞って

ご紹介せざるを得ません。

その結果、採用していただける人材は良いのですが

採用していただけない人材にどのように対応するのか?

この点が人材紹介会社の課題になります。

「多分決まらない。

 きっと決まらない。

 決まらないのに、どうして限られた時間を割かないといけないのか?」

このような気持ちで、相手の方とお会いすると

その気持ちが相手にも伝わり

お互い気分が悪くなりますよね。

そんな事になるのであれば

お互い時間の無駄です。

会わない方がましですよね。

従って、採用される可能性が低い人材とは極力会わないで

メールや電話でやんわりお断りしている人材紹介会社が多いのです。

特に、大手人材紹介会社のように

ご登録いただく方が何万人・何十万人もいらっしゃるような会社では

全ての方とお会いするのは物理的に無理です。

そこで、私の同期のコンサルタントなどは

採用される可能性が低い方々を専門に担当しており

お電話で丁寧にご相談させていただいているそうです。

ただ、その仕事は想像するだけでも、大変だろうと思います。

少なくとも相当な人格者でなければ

務まらない仕事だと思います。

実際、人格者なんですけどね。

私の人格などはゲスの極みで

同期を尊敬するばかりですが

最近、心掛けている事があります。

表現は難しいのですが

「スポンジのような存在になる」

という事でしょうか?

「あるがままの相手を受け入れて、自分もその時を楽しむ」

という事です。

相手を評価しない。

自分の物差しをあてはめない。

「相手の方の持ち味を見つける」

「これまでの人生と個性を尊重する」

そんな 「スポンジ」 のような柔らかい存在でありたい。

実際、 「決まる可能性の高い人」=「人格者」 とばかりは言えませんし

逆に、 「決まりそうもない人」=「人格者ではない」 とも言えません。

最近も幾人かの方々とお会いして

「転職するのは簡単ではないだろうけど

 楽しい人だな。

 良い持ち味があるな。

 純粋で誠実な人だな。

 信頼できる人だな。」

と感じます。

そうなんです。

「人はそれぞれの持ち味で生きている」

という事でしょうね。

その 「持ち味」 と相性が合う・合わない

という事はあるでしょうが

自分の事を棚に上げて

偉そうに他人様を論評しない。

「人はそれぞれの持ち味で生きている」

その事を尊重できるようになれたら

少しはましな人間になれるかもしれません。

皆さん、今週もお疲れ様でした。

良い週末をお過ごしください。

「おかげさん」                            みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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