「どうすればコンサルタントが辞めなくなりますか?」
この質問ですが
弊社のお客様である人材紹介会社の社長さんから
時々聞かれる事です。
多くの人材紹介会社の社長さんが
人材紹介コンサルタントの離職率の高さに悩んでいるからです。
この質問をされた時
私がお答えする事は決まっています。
【大前提として】
・自分を扱うように社員を扱ってください。
自分が心地よいと感じる事を社員と分かち合い
自分が嫌だと感じる事を社員に強要しないようにしましょう。
多くの社長さんは
「自分と社員とは違う」
と、どこかで思っている人が多いように感じます。
確かに、企業において
経営者と従業員の立場や役割は違います。
しかし、広く社会においては同じ人間です。
従って
「社員も同じ社会で生きている人間だと考えて尊重してください」
という、当り前の話ですね。
ここがスタートラインです。
この意識をちゃんと持てば
「離職率を低くするためには、どうすれば良いか?」
という質問に対する答は簡単に出てきます。
1 自分より若くても、尊敬できる人材を採用しましょう。
賢くて協調性のある人を選んで採用しましょう。
2 採用した人材を仲間として歓迎し、みんなで助け合い育てましょう。
3 公正でシンプルな給与制度を採用しましょう。
社員やご家族が、経済的なゆとりを感じられる水準の給与を払いましょう。
4 会議やKPIは重要なものに絞って極力少なくしましょう。
人間のインスピレーションが発揮されやすい自由な環境をつくりましょう。
5 適度に働き、ちゃんと休む事を奨励しましょう。
以上です。
それは理想だと言われるかもしれませんが
実際、離職率が低い会社は、上記のような会社です。
「自立と協調」 が共存する大人の組織をつくらない限り
去ろうとする人材を引き留める事はできません。
「深い信頼関係」 をつくらいない限り
小手先の事をやってもダメなんです。
例えば、人材紹介コンサルタントのAさんが
後輩コンサルタントのBさんに何かアドバイスした時に
「Aさんは、私を本気で成長させたいと考えて
真剣にアドバイスしてくれている。
有り難いな。」
と、Bさんに受け止められる信頼関係が大切です。
また、仮に社員の誰かが社長に対して
「社長、もっとちゃんとマネジメントしていただかないと困ります」
と言った時に
社長さんは
「この社員は、本気で会社を良くしたいと考えて
真剣に言ってくれている。
ありがとう。」
と受け止められる信頼関係が大切です。
それぐらい相互信頼感にあふれ
EQの高い組織づくりを目指す姿勢がなければ
離職率の低い組織づくりなど
そもそも無理だと思います。
その出発点としては
経営者が尊敬される人である事と
その経営者が尊敬できる人材を採用する事です。
そして、社員相互に尊敬しあえる組織にする事です。
理想ですけど、これしかないんですよね。
「生きていて
よかった
生かされてきて
よかった
あなたに
めぐり
逢えたから」 みつを
合掌。