「気がついたら今日も終電。そんな生活と会社はやめよう」
・お客様のために全力を尽くす。
・仕事で手を抜くと、自分を許せない。
・他人に負けたくないし、評価されたい。
・徹底的に頑張る自分が好き。
・「大変ですね。大丈夫ですか?」 と言われたい。
特に、日本人は勤勉ですから
上記のような感覚を持っている人が多いと思います。
そのDNAが敗戦後、日本の奇跡的な復興を支えてきたから
今日があります。
従って、この勤勉さは日本人の最大の長所であると言えます。
ただ逆に、最大の短所にもなりかねない危い部分ではないでしょうか?
自分で自分を突き詰めて
最後は自殺まで考えてしまいます。
それはひどいパワハラ上司もいるでしょうし
ブラック企業もあるでしょう。
しかし、そんな一人の上司や一社のブラック企業に
自分の人生を台無しにされるのはもったいないです。
「もー嫌だ!!
ほったらかして逃げよう」
と一旦避難(居場所を変える)した方がいいですよ。
場所を変えれば
尊敬できる上司に出会えるかもしれないし
ゆとりを持って働ける会社にも出会えるかもしれません。
少なくても、死ぬことはない。
死んでしまったら
貴方を愛している人たちが悲しむじゃないですか?
一番悲しませてはいけない人たちが
悲しむじゃないですか?
だから、そんな一人の上司や一社のブラック企業なんかとは早く別れて
本来の自分を取り戻してください。
自分が自分にはめている 「輪っか」 をはずしてください。
多くの人は、知らない内に自分で自分に 「輪っか」 をはめている事に
気がつきません。
それぐらい、目の前の仕事に真面目に取り組んでいます。
真面目に取り組んでいる
今の自分が全てだと思い込んでしまいます。
パワハラ上司でも 「世の中でたった一人の上司」 と思ってしまったり
ブラック企業でも 「世の中でたった一社の会社」 だと思ってしまいます。
「この枠組みからはずれてしまったら、自分はどこにも存在できなくなる」
と、勘違いしてしまいます。
一人の上司、一社の会社しか知らなければ
無理もない話です。
でも、人生には 「忍耐」 も大切ですが
「何か違うな?」 と思ったら
時には 「逃避」 も大切ではないでしょうか?
新人時代に、人材紹介コンサルタントの大先輩から聞きました。
30年以上前の事ですから
当時はまだ 「転職は後ろめたいもの」 というイメージの時代でした。
だから、その大先輩は
暗い表情でご相談に来られた方々に
必ず話していた言葉がありました。
「人間到る処青山あり」 (にんげんいたるところせいざんあり)
という言葉です。
「世の中は広く、死んで骨を埋める場所ぐらいどこにでもあるのだから、
大望を成し遂げるためにならどこにでも行って、
大いに活躍するべきであるということ。 」
との意味らしいですが
もっと明るく前向きな感覚で
「今の会社を辞めたからと言って人生終わりじゃないよ。
貴方が活躍できる場所は、世の中にたくさんあるよ。」
という意味で、ご相談に来られた方に話していらっしゃいました。
「桜は沖縄にも咲くし、北海道にも咲く。
新天地で桜を見るのもいいものだよ。」
とも話していました。
「だから、貴方もどこに行っても花を咲かせることができるよ。」
と言われて、多くの方々が泣いたそうです。
まさに、 「輪っか」 から解放された瞬間です。
まだ、22歳の小僧でしたが
今でも感動した記憶が残っています。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。