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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「新事業の立ち上げを成功させるためには?」

「新事業の立ち上げを成功させるためには?」

人材紹介業界は比較的新しい産業ですが

新規参入企業も増えて

世間一般にも認知されるようになりました。

まだまだ市場拡大の余地はありますが

次第に成熟期に入っていくと思います。

そんな状況下

多くの人材関連サービス会社では

今後の10~20年を見据えて

新しい戦略やサービスを模索しています。

新しい市場(地域、国籍、業界、職種、年収帯、新たな働き方など)を開拓する。

新しいサービスを企画して提供する。

しかし、新しい挑戦には様々なリスクが伴います。

成功するより失敗する可能性の方が高いです。

投資回収するのに何年かかるのかもわかりません。

当然ながら新しい挑戦をするにあたっては

マーケットリサーチをしたり

フィジビリティスタディをします。

投資計画(金額や人員)や売上・利益計画を定め

事業計画を作ってスタートします。

しかし、計画通り行くケースはほとんどありません。

そこで、新しい事業や戦略を実行するにあたって

大変重要な事が、下記の四つです。

①新規事業を担う人材の選定

②権限と責任の範囲

③処遇

④企業としてのバックアップ体制の整備です。

どんな事業も現場で人材が行うものです。

誰にも見えるハード要件だけではなく

新規事業にチャレンジする人材に

いかにモチベーション高く仕事をしてもらうか?

企業としてどのようにサポートするのか?

といった応援なしには成り立ちません。

新規事業の責任者に対して

目先の利益ばかり要求すると

事業本来の目的を見失い

ダイナミズムが生まれません。

一定の期間は、じっと我慢する覚悟が必要です。

また、チャレンジする人材が伸び伸び働けるように

既存の社内のルールや仕組みに捉われない

臨機応変な対応も必要です。

要するに 「特別扱い」 を柔軟に行うのです。

新しい地方拠点を立ち上げるにあたって

会社のバックアップにより

大変スムーズに短期間で立ち上げる事ができたというお話を

ある人材紹介コンサルタントの方からお伺いした事があります。

既存顧客でも新拠点のエリアの求人は

全て新拠点のコンサルタントに優先的に引き継ぐとか

キャンディデートも優先的に担当してもらうとか

そういう組織的なサポート姿勢が不可欠です。

「会社として立ち上げを全面的にバックアップします」

という姿勢や対応が

立ち上げに関わる社員の奮起を促すのだと思います。

新しい事をやってね。

自由にやっていいよ。

と、ただ放置をして

数字はどうなっているの?

とばかり聞いていては

関わる人材は疲弊するだけです。

それでは、まさに貧乏くじを引かされた事になって

社員は全員討ち死にしますし

新たな事業も立ち上がりません。

既存のルールや既得権益の仕組みを変える時

社内で多くの不満が起こります。

経営者にとって、それは避けたい事です。

しかし、それを説得し実行する覚悟がなければ

新しい挑戦など最初からやらない方がいいです。

それができるかどうかは

詰まるところ、経営者と社員との信頼関係なのでしょう。

新しい挑戦によって得られるものは

売上や利益の拡大だけではないはずです。

それはめぐりめぐって会社全体

全社員に幸せをもたらすものでなければならないでしょう。

人材関連サービス事業の益々の発展のために

志を持った新しい事業が数多く創出される事を願っています。

「やれなかった
 やらなかった
 どっちかな」                         みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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