「桃太郎は正義の味方で鬼は悪者?先入観は危険ですね」
先週の金曜日、2月3日は節分でしたね。
節分と言えば鬼。
鬼と言えば有名な 「桃太郎伝説」 があります。
皆さんも幼少の頃から親しんできた昔話ですね。
桃太郎は鬼ヶ島の鬼を退治した
勇敢なヒーローとされていますが
実は桃太郎は悪い奴だという見方があります。
文豪:芥川龍之介の 「桃太郎」 を読んだ方もいらっしゃるでしょう。
また、あまり知られていませんが
尾崎紅葉の 「鬼桃太郎」 という小説もあります。
福沢諭吉は 「日々のをしえ」 の中で
自分の子供に対して桃太郎批判をしています。
鬼たちは鬼ヶ島で平和に暮らしており
他に害を与えていたわけではなかった。
そこに桃太郎が突然現れて
鬼を成敗し宝物を勝手に奪っていったという説です。
実際、桃太郎伝説を紐解いてみると
「鬼たちが村に現れては暴れて悪事を働くので
桃太郎が成敗しに行った」
という話は
明治時代以降に付け加えられたものだとされています。
元々の伝説においては
鬼がどんな悪事を働いたのかに関しては触れられておらず
「鬼は悪者」 という既成概念だけで成り立っているそうです。
我々も幼少の頃から
「鬼は悪者だ」
と刷り込まれてきました。
そう考えてみますと
我々は実に多くの刷り込みによって
思い込んでいる事があるのだろうと思います。
桃太郎伝説では
桃太郎側から見た理屈と
鬼側から見た理屈は違います。
その立場の違いによって、見え方が違うのです。
過去から現在に至るまで
世界で起こる戦争には
戦争をする側の理屈 「大義名分」 が存在します。
しかし、それは戦争を正当化するための片方の理屈です。
人材紹介コンサルタントの仕事をしていますと
多くの方々の履歴書や職務経歴書を拝見して
多くの方々にお会いします。
そうしている内に
自然と自分なりの人に対する見方が
自分の中に刷り込まれてしまい
思い込みを持って仕事をしている部分もあるのではないかと
自分に対して危うさを感じる事があります。
常に自分なりの物事の見方を疑い
客観的に物事を見る意識が必要ですね。
多くの方々を相手に仕事をする我々にとっては
大変重要なポイントだと思います。
「柔軟心
やわらかいあたま
やわらかいこころ
わか竹のような」 みつを
合掌。