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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「上司とケンカできない会社なんか辞めてしまえ!!」

「上司とケンカできない会社なんか辞めてしまえ!!」

真面目に仕事をしていれば

時には経営批判をしたくなったり

上司に文句を言いたくなったりする事もあると思います。

昔のドラマですが

「事件は会議室で起きているんじゃない。

 現場で起きているんだ!!」

という、織田裕二のセリフがありました。

あのセリフは

多くのサラリーマンの声を代弁したものだったから

支持されたのではないかと思うのです。

多くのサラリーマン視聴者が

「俺(私)も一度は上司に対して、あんなセリフを吐いてみたいな」

と感じたのではないでしょうか?

「だったら、実際に吐いてみたら?」

と思うのですが

普通の会社では、それがなかなかできないですよね。

だから、酔っ払いサラリーマンが新橋駅前で取材されるわけです(笑)。

日中の社内で素面(しらふ)で言えないのであれば

部下数人で上司を誘って飲みに行って

酔った勢いで文句を言えばいいんですよね。

実際、そのようなケースも多いと思います。

上司にも立場がありますから

「いつ、どこでも、文句を言えばいい」

という会社は少ないでしょう。

従って、上司にいきなり文句を言うのは得策ではありません。

*済みません。私は子供なので、昔からいきなり言って左遷されるタイプです。

まずは

「課長も大変ですよね。

 あんな部長や役員が上にいるんですからね。」

と、上司をねぎらってあげてください。

上司も人間ですから、酔いが回ってくると

「お前ら、よくわかってるなー。

 実は俺も大変なんだよ。」

というように、本音を吐き始めます。

「いやー、本当に課長は大変ですね。

 お疲れ様です!!」

と言って、お酌してあげてください。

そうすれば、課長はドンドン気持ちよくなって

自ら経営批判や上司批判をするようになるかもしれません。

堅い人でも、少しは本音を話す可能性はあります。

問題はここからです。

課長一人をいじめても仕方ないので

「課長、それじゃー、来週から部長や社長に対して

 一緒に意見しましょうよ!!」

と言ってみてください。

課長は酔った勢いで

「よっしゃ、俺も言ってやる!!」

なんて言うかもしれません。

しかし、酔いがさめた翌日には

すっかり元の課長に戻って

部長や社長には何にも言えない人がほとんどでしょう。

でも、だからと言って

課長を責めないでください。

言いたい事があれば

平社員が一人でも

部長や社長に質問したり

意見したりすればいいんです。

課長に言われるより

最前線で働いている有望な平社員に言われる方が

部長や社長にはこたえるものです。

最前線でお客様と接して

お客様の声をダイレクトに聞いている

平社員の言葉の方が

部長や社長にはこたえるのです。

その代わり、自分自身が果たすべき責任を果たしていないと

何も説得力はないですよね。

それを大前提とすれば

有望な平社員の一言の方が

中間管理職の一言よりも

会社を動かす力があるという事です。

既に、これを実行している人は立派ですが

思っているけど

課長に委ねているとか

何も行動を起こしていないとか

それはその人の自由なので

今の状況に我慢できれば

無理にやる必要はありません。

ただ

「このままでは、お客様や会社のためにならないし

 俺(私)自身の存在意義も無くなる」

と思ったら

何らかの行動を起こしてみてはいかがでしょうか?

最近、心配な事があります。

「トップダウンで決断力がある社長が良い経営者だ」

「重要な事は全て自分で決める社長が良い経営者だ」

というような論調が多い事です。

確かに、経営者にとって 「決断力」 や 「意思決定力」 は

最も大切な要件でしょう。

しかし、その方向に偏重するあまり

経営者以外の社員が 「思考停止」 に陥っている姿も目にします。

だから、そういう会社ほど後継者が育っていませんね。

そして、最後に会社が倒産した時は

「あのワンマン経営者が悪かったんだ」

と、急に批判に回る社員もいます。

「今更そんな事を言うのであれば

 もっと前に直接社長に言えよ!!」

という話ですよね。

経営者が去った後の経営批判ほど

醜いものはないです。

その批判こそ

自分自身に向けられるべきものでしょう。

「批判はしたけれど

 自分にできる

 だろうか」                               みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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