「社長より専務を見て会社を選べ」
私はこれまでのブログで
「会社は本当に社長次第です。
社長で会社を選びましょう。」
と何度も書いて来ました。
確かに、これはこれで真実だと思いますし
今でも
「特に中小企業が多い人材紹介会社は社長次第だ」
と考えております。
しかし、時々例外もあると申しますか
面接の時は
「この社長なら尊敬できる。
是非、この社長の下で働きたい!!」
と思って入社しても
何年か一緒に仕事をしてみると
「あれー、この社長、最初に思ったのと違うなー。
この社長とは意外と相性が合わないなー。」
などと思い悩んで再び転職を考えるケースもあります。
こんな事は
親子や兄弟姉妹、夫婦や恋人との間でもあって
疎遠になったり、別れたりする事もありますよね。
それぐらい人と人とが長く付き合うのは難しい事ですね。
従って、社長さんだけを見て転職先を決めるのも
一定の限界と申しますか
ある程度のリスクはありますね。
では、そんな失敗をしないためにはどうすればいいか?
という課題に突き当たりますね。
社長はその会社の No.1 ですが
副社長とか専務とか常務とか、No.2 もいますよね?
多くの場合
「社長の右腕」 とか 「社長のキャッチャー役」 とか
「縁の下の力持ち」 とか 「陰の社長」 とか言われている人です。
社長とも長く付き合ってきて
長所も短所も知り尽くした人です。
もちろん、善良な No.2 ばかりではなく
No.1 の社長から会社を乗っ取る事を画策している悪党の No.2 もいます。
いずれにしても
No.1 の社長だけでなく
No.2 の人にも会えば
ちょっと違う角度から、その会社が見えてきます。
その上で
No.1 の社長だけでなく
No.2 の専務に会っても
「この会社はいいな。
トップ二人の個性は違っても
良いコンビだし信頼できるなー。」
というような感覚を持てたとしたら
入社後もうまく行く可能性が高いでしょう。
逆に
「社長とは波長が合うけど、専務とは何だか合わないなー。」
などと感じた場合は要注意ですね。
よくある例としては
No.1 であるはずの社長ではなくて
No.2 であるはずの専務が
実質的に会社を取り仕切っていて
日常業務の事に細かく口をはさんでくるような会社もあります。
それぐらい会社というものは
外部からはわかりにくいものであったり
人も一緒に働いてみないとわからない部分があります。
私も力不足で
最初からは、そこまでの内情がわからないケースもあります。
No.1 の社長さんを信じて人材をご紹介しても
入社後、No.2 にいじめられて悩む人もいます。
こればっかりは
人と人との相性ですが
クライアントとキャンディデートの方の未来に影響する事ですから
1年に1回ぐらいミスマッチを起こしてしまい
しばらく落ち込みます。
そんな時
No.1 の社長さんだけではなくて
No.2 の専務さんにも会っておけば良かったと後悔する事があります。
やはり、転職先を決めるためには
できるだけ複数の方々とお会いした方が
失敗が少ないですね。
「逢」 みつを
合掌。