「正しい敬語を使えていますか?」
先日、人材紹介コンサルタントのAさんと
下記のようなな会話をしました。
Aさん:「先日、営業の合間にカフェで休憩していたら
隣の二人組の会話が興味深くて
つい聞き入ってしまいました。」
私:「ほー、どんな話ですか?」
Aさん:「女性だったんですが
一人の方の会社に入ってきた新人社員が
敬語がめちゃくちゃで困っている
という愚痴を話していたんです。」
私:「なるほど、敬語は難しいですからね。」
Aさん:「お客様や上司からのメールに 『了解しました』 じゃなくて
『承知致しました』 と返事するように指導したとか
『ご苦労さまです』 と平気で言うので
『お疲れ様です』 と言いなさいとか
聞いていて、アルアルだなーと思って笑ってしまいました。」
私:「確かにアルアルですね。
間違っているとまでは言えない気がしますが
ビジネスパーソンとしては不十分だという事ですかね?」
Aさん:「そうなんですよ。
学生時代に敬語に関して勉強しますが
ビジネスパーソンとしての常識的な敬語の使い方は
実際に働き始めて学んだ事が多い気がします。
私自身、未だに正しい敬語を使えているのか自信がありません。」
私:「会話でのコミュニケーションであれば
何となく許される部分もありますが
文章で伝えるとなるともっと難しくなりますね。」
Aさん:「その通りだと思います。
昔の上司から 『お忙しいところ』 とか 『ご多忙のところ』 という表現は
『忙』 という漢字が良い意味ではないので
『ご多用のところ』 が正しいと教わった事があります。
そこまで細かい部分に拘らない人が多いと思うのですが
つくづく日本語は難しいなーと思います。」
私:「敬語の使い方にうるさい人も昔ほどは多くないでしょう。」
Aさん:「そうですね。
お客様上司も若い世代になってきていますから
正しい敬語を教えてくれる人も少なくなっているのでしょう。」
日本語は敬語、尊敬語、謙譲語、丁寧語と
同じ表現でも様々な形があり
世界的にも大変難しい言語だと思います。
お客様や目上の人に対する会話や文章など
昔は相当気を遣って表現していた方も
多かったのではないでしょうか。
最近は逆に
「敬語は堅苦しい」
と、あまり好まれない事も多く
正しい敬語を使える人も減っているでしょう。
過度に気を遣いすぎて
コミュニケーションが円滑にできないのは困りますが
「正しく美しい日本語」
が消滅してしまうのは寂しいですね。
敬語や尊敬語を正しく使う事によって
ビジネスの場に良い意味の緊張感を持たせる効果もあると思います。
皆さんの職場でも
今一度正しい敬語や日本語の表現について
見直してみる機会を設けてみてはいかがでしょうか?
「一とは原点
一とはじぶん」 みつを
合掌。