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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「要注意!!人事給与制度は経営方針の表れです」

「要注意!!人事給与制度は経営方針の表れです」

人材紹介コンサルタントへの転職を希望される未経験の方から

コンサルタント個人に対する固定給やインセンティブ・ルールなど

人事給与制度に関する質問を頻繁にお受けします。

年功序列で実力主義でない給与制度の会社で働いてこられた方

つまり、個人業績が給与に色濃く反映されない環境にいらっしゃった方にとっては

大変関心が高く、不安な部分でもあると思います。

もちろん

「今の会社は実力主義でない所が不満なので
 個人業績によって明確な差がつく人材紹介会社に転職したい」

というように、前向きに考えている方も少なくありません。

人材紹介コンサルタントの人事評価制度やインセンティブ・ルールは

企業によってかなり違います。

一部のフルコミッションや業務委託契約などの特殊な事例を除き

一般的には、ざっくり売上(粗利)の20%~40%を年収として還元する

給与制度を運用している企業が多いと思います。

ただ、年収がいくらになるのかという事も大切ですが

給与制度には、その企業の経営方針や人事方針が色濃く反映されています。

従って、その経営方針や人事方針を理解し共感できるかどうかが

会社選びの一番大切なポイントだと思います。

一気通貫型(両面型)の人材紹介会社の場合でも

下記のように、売上(粗利)の計上方針は様々です。

・クライアント企業の担当者に100%数字がカウントされる。

・キャンディデートの担当者とクライアント企業の担当者で数字を分け合う。

分業型の場合は、比較的明確ですが

・RA(リクルーティングアドバイザー)とCA(キャリアアドバイザー)で売上(粗利)を

50%ずつ分け合う。

・コンサルタントのモチベーションに配慮し、両者に数字をダブルカウントする。

・RAには売上(粗利)数字をカウントし、CAには成約人数をカウントする。

など、個々の人材紹介会社によって様々です。

インセンティブの支給方法も

年1回決算時に支給する会社もあれば

毎月支給する会社もあります。

個人のパフォーマンスが重視される仕事ですが

一部の企業では個人業績はあまり反映されず

会社や所属部門の業績によって

「月額固定給+残業手当+賞与」

という、昔ながらの日本企業らしい給与制度の会社もあります。

個人業績をドラスティックに反映させない企業では

社内のチームワークや協働体制を重視したいという経営方針があります。

個人業績に偏重した給与制度を良しとしない経営方針ですね。

また、斬新な例として

売上(粗利)数字ではなく

RAにもCAにも成約人数をカウントする企業もあります。

これは、成功報酬金額(単価)の高低に関わらず

全てのクライアントとキャンディデートに

公正なサービスをしたいという経営方針の表れです。

目先の売上(粗利)より、お一人でも多くの成約を上げる事によって

社会貢献したいという経営からの明確なメッセージです。

逆に、1件当たりの成功報酬金額(単価)を上げたいという企業では

件数より金額を重視した評価や給与制度になっています。

人材紹介コンサルタントを目指す方は

各人材紹介会社の人事給与制度の背景(経営・人事方針)をよく理解し

自分が志向する働き方や

どんな経営方針の企業で働きたいのかを

よく考えて応募企業を選ぶ事が大切です。

お互いの価値観の相性がミスマッチになってしまうと

折角、入社されても長続きしません。

「この企業はインセンティブがたくさん稼げるから」

「この企業は固定給が高いから」

というような安易な考えで選ぶのは危険です。

企業の経営方針や人事方針と

応募される方々の志向とのマッチングが大変重要ですね。

今年もブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。

大変お世話になりました。

来年以降も

「失敗の少ない転職をサポートし実現する」

という目標に向けて精進して参りますので

何卒宜しくお願い致します。

皆様、どうか良いお年をお迎えください。

「おかげさん」                            みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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