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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「人生の目的を語れますか?」

「人生の目的を語れますか?」

先日

「仕事の成果」 = 「業務スキル」 × 「モチベーション(やる気)」

と書きました。

更に 「業務スキル」 は大した問題ではなく

「モチベーション(やる気)」 を高める方が重要だ

という事も書きました。

それでは具体的にどのように

自分やメンバーの 「モチベーション(やる気)」 を高めるのか?

ここが非常に難しく悩んでいる方も多いと思います。

ここで必要なのが 「断捨離」 の思想かもしれません。

ウィキペディアによると

「断捨離」 とは

「不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、

 自身で作り出している重荷からの解放を図り、

 身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。」

と書かれています。

要するに

「自分らしい生涯を送るという目的のために

 不必要なものを捨てて心身ともに自由になりなさい。」

という事です。

それでは

「自分らしい生涯」 = 「人生の目的」 とは何か?

という、大変本質的な課題を突き付けられる事になります。

「自分自身やメンバーをモチベートして、より良い人生に導く」

という事が 「本質的なマネジメント」 であるとするならば

自分やメンバーの 「人生の目的」 とは何か?

という根底の部分に到達すべく

メンバーと共に自問自答しないと

軽々に 「マネジメント」 という言葉を口にできないかもしれません。

ではまず、マネジメントする側の管理職が

自分の 「人生の目的」 や 「自分の使命」 を語れるのか?

という課題が真っ先に挙げられます。

かつて、私も心身ともに追い詰められた時に

人生、宗教、哲学、心理学などの書籍を読み漁ったり

カウンセリングを受けた事がありました。

しかし、今になって考えれば

私にとっての答は大変シンプルでした。

それは、自分が愛する人の最期を見送る事と

自分を愛してくれた人に最期を見送られる事です。

「自分が愛する人の人生の最期をそばにいて見送りたい。

 そして 『ありがとう』 とか 『ごめんね』 と言いたい。」

「自分の人生の最期に

 自分を愛してくれた人に

 『ありがとう』 とか 『ごめんね』 と言いたい。」

「しっかりバトンを受け取り、しっかりバトンを渡す。」

「そして日々、愛する人たちに胸を張って語れる仕事をする。」

というものでした。

「もうそれだけで十分だな」

と思いました。

そして

「自分は愛する人たちを必ず守る」

という事が

自分の 「人生の目的」 であり 「自分の使命」 だと思いました。

従って

一般的な 「マネジメント」 という言葉のように

「テクニカルにメンバーの目標を達成させる」

というような意味ではありません。

「機長」 や 「船長」 という人は

最期まで残って乗客や乗員を助ける人です。

「社長」 という人は

最期まで残ってお客様や社員を助ける人です。

「マネージャー」 という人も

最期まで残ってお客様や社員を助ける人です。

昔、私の上司の方々は

まだ腹がすわってなかった私に本気に向き合っていただき

体や言葉でぶつかっていただきました。

しかし、私はその時の上司の言動に対して

「暴挙だ」 とか 「感情的だ」 とか

思った事がほとんどでした。

ただ、 「嘘のない本当に気持ちで真剣に接してくれているな」

という事だけは感じていました。

未熟な私は

「暴挙には暴挙で」 「感情には感情で」 

反抗しました。

今となっては

そういう激しいやり取りをした上司こそが思い出され感謝しています。

本質的に人をマネジメントするという事は

お互いの 「人生の目的」 を問い合う価値観闘争かもしれません。

ですから、お互いに許容量が小さな若い内は

親友ほど酒を飲んではすぐに価値観論議になって

喧嘩ばかりしたのではないかと感じています。

多くのマネージャーの皆さんは

「どうすれば業績が上がるのか?」

というテクニカルな答は持っていて

毎日でも、それをメンバーに語る事ができるでしょう。

しかし、その言葉が響くメンバーと

響かないメンバーがいます。

それはなぜなのか?

自問自答していただき

自分自身の 「人生の目的と使命」 を

メンバーに語ってください。

そして、メンバーにも 「人生の目的と使命は何なのか?」

と問いかけてください。

そんな話を根気よく繰り返せば

何かが少しずつ変わるかもしれません。

お互いの人生の到達目標、生きる目的と使命を

上司とメンバーとが理解し合えれば

「今、この仕事において何をすべきなのか?」

という答も自ずと導かれるのではないでしょうか?

テクニックの話じゃなくて、済みません。

「自分の番

 うまれかわり

 死にかわり

 永遠の過去のいのちを

 受けついで

 いま自分の番を

 生きている

 それがあなたの

 いのちです

 それがわたしの

 いのちです」                              みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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