「３０代未経験でも転職できる人は？」

先日、来年から人材紹介会社に転職されるＡさんのお祝いをしました。

既にＡさんのご年齢は４０歳近いのですが

人材紹介コンサルタントの仕事は未経験です。

通常、未経験でこの年齢になると

人材紹介コンサルタントとして採用されるのは相当難しくなります。

人材紹介会社の面接官から

「人材コンサルタントとしては未経験だが

　この人であれば、今から職種転換しても

　過去の経験や知識を活かして

　当社でも業績を上げられる再現性を持っている」

というような、高い評価を得られなければ内定を獲得する事はできません。

確かに、４０歳近い未経験者を採用する企業側にはリスクがありますから

相当な覚悟と確信が必要です。

では、最近よく言われる　「再現性」　とは何か？

Ａさんの事を思い出しながら、以下に列挙してみます。

（経験的要素）

・無形商材の法人営業経験が豊富である。新規開拓も得意としている。

・過去の職務経歴に一貫性があり、どこの会社においても高業績を上げている。

・職務経歴に一貫性があるため、業界のキーパーソンとの人脈が豊富である。

・マネジメント経験もあり、チームとしても高業績を上げている。

（性格的要素）

・社交性が高く自ら積極的に周囲に働きかけ、誰とでもすぐに仲良くなれる。

・目標達成意欲や仕事に対する責任感は大変強いが、適当にリラックスする術を

　知っており、ストレス耐性が高い。

・新たな仕事や新たな環境に対する好奇心が強く、チャレンジ精神が旺盛である。

・過去の経験や知識だけで物事を決めつけず、新たな価値観や慣習を

　素直に受け入れ吸収し自己変革できる柔軟性がある。

Ａさんは、上記のような強みを持っている人材です。

従って、私も

「この人なら４０歳近い未経験者であっても

　どこかに高く評価してくれる会社があるのではないか？」

と思い、懇意にさせていただいている社長さんに売り込み

ご面接いただいた次第です。

その結果、Ａさんを高く評価していただき、内定をいただく事ができました。

このような内定は特に嬉しく思います。

社長さん、誠にありがとうございました。

先日のＡさんのお祝いの席でも

Ａさんの柔軟性や営業適性の高さをあらためて痛感しました。

・終始にこやかで、新たなチャレンジを心待ちにしている。

・過去、在籍された会社に対して、心から感謝されており

　ネガティブな発言が全く無い。

・人材紹介会社に転職する事を、上司や周囲の方々に正直に話して

　円満退職された事によって、上司の方々やお客様から既に

　多くの求人依頼を受けている。

このように、Ａさんのような方と接していると

つくづく　「人は年齢だけでは決めつけられないなー」　と思うのです。

心身共に健康で若くある事は素晴らしいと思います。

また、Ａさんように常に良いコンディションを維持されていれば

４０歳近い年齢になってもキャリアチェンジできるのだと実感しました。

最近、「再現性」　という言葉が頻繁に使われますが

Ａさんとの出会いを通じて

「再現性とは柔軟性豊かな知見応用力ではないか？」

と考えるに至りました。

「柔軟性豊かな知見応用力」　＝　「過去の知識・経験を新たな仕事でも活かせる力」

だと思いますし

そのためには年齢関係なく

常に　「心身共に健康で若くある事」　であると考えます。

また、心身の健康を維持するためには

日常の生活習慣が大切であると感じました。

Ａさんは、にこやかに話をしながらも

ノンアルコールビールとワインを一口しか飲まれませんでした。

非常に接待が多い業界に身を置かれて来たのに

Ａさんはアルコールに強くない事もあって

極力セーブして健康を維持して来られたわけです。

恥ずかしながら、私が最も学ぶべき点だと思いました。

ただ、我慢のしすぎは、もっと心身に悪いから適度にしておきます。

「毎日少しずつ

　それがなかなか

　できねんだなあ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。