「シンプルでクリアなマネジメントが新人を育てる」
先日、ある人材紹介会社に転職されたばかりのAさんにお会いしました。
私:「新しい環境には慣れましたか?
お仕事の状況はいかがですか?」
Aさん:「はい、おかげさまで元気に頑張っています。
まだ結果を出せていないので心苦しいのですが
人間関係も職場の雰囲気も良くて
楽しくやらせていただいています。」
私:「それは何よりですね。
まだご入社されたばかりですから
結果は焦らなくても大丈夫ですよ。
上司のBさんはいかがですか?
優秀な方ですよね?」
Aさん:「はい。
人材コンサルタントとしても優秀な方ですし
上司としてもBさんの下に配属になって
本当に良かったと思っているんです。」
私:「そうですか。
具体的にどんな所がいいんですか?」
Aさん:「今の自分がやるべき事と
何故それをやるのかを
いつも明確にしてくださるので
とてもやりやすいと感じています。
最初から同時に色々な事をやるのではなく
まずは候補者スカウトを集中にやって
それができるようになったら
次は新規求人開拓をやる事になっています。
段階的に一つ一つクリアして行くように
と言われています。」
私:「なるほど。
やるべき事を一つに集中して明確化しているのですね。
確かに一気通貫での人材紹介は
やるべき仕事がたくさんありますから
未経験の方や経験の浅い方は最初は大変ですよね。」
Aさん:「そうなんです。
私も一応経験者ですが、経験が浅いので
Bさんのように明確な指導をしていただけると有難いです。
KPIも数字を押しつけるのではなく
きちんと根拠を示してくださるので
数字に縛られている感じは全くありません。」
Aさんのお話は一見当り前で
何でもない事のように感じるかもしれませんが
マネジメントに関する大変重要なポイントがあると思いました。
1 やるべき事を絞り込み、それに集中してスキルを上げてもらう。
2 一つ一つ段階を踏ませて、仕事の幅を無理なく広げてもらう。
3 何故それをやるのか? 何故その数字なのか? という根拠を共有する。
総花的な指導ではなく
シンプルに道筋をつける事が大切だと感じました。
未経験の人はもちろん
経験の浅い人には大変有効なマネジメンント手法だと思います。
Bさんご自身も
プレーヤーとして大変優秀なコンサルタントですから
業績を上げるためのシンプルなセオリーを
熟知されているのでしょう。
AさんとBさんとの性格的な相性も良いのでしょうが
このようなお話を伺えるのは嬉しい事です。
近い将来、AさんがBさんのような
トップクラスの人材紹介コンサルタントになる日も近いのではないかと
楽しみにしています。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。