「一国一城の主であれ」

先日、一人で独立して人材紹介業を始めたＡさんとお会いしました。

私：「Ａさん、調子はいかがですか？」

Ａさん：「なかなか大変ですが、頑張っております。
　　　　　少しずつですが、やっと売上も上がるようになってきたところです。」

私：「それは良かったですね。
　　　この仕事は独立する人が多いですが
　　　継続する事が何より大切ですから
　　　頑張ってください！！」

Ａさん：「ありがとうございます。
　　　　　サラリーマン時代とは違う苦労があったり
　　　　　新たな見方や考え方ができるようになったと感じる事も多くて
　　　　　大変楽しくやっています。」

私：「へー、そうですか。
　　　新たな見方や考え方とおっしゃるのは
　　　例えばどんな事ですか？」

Ａさん：「周囲に独立している友人が何人かいて
　　　　　みんな、それなりに苦労しているんですよ。
　　　　　集まって飲む時も安い居酒屋で
　　　　　身なりもチープで誰も社長らしくないんです（笑）。
　　　　　組織に残って出世している連中の方が
　　　　　よっぽど稼いでいるかもしれません。
　　　　　でも、みんなイキイキして発想も自由で
　　　　　サラリーマン時代には味わえなかった関係だと
　　　　　感じています。」

私：「なるほど。
　　　出世やお金より、もっと素晴らしいものを得たわけですね？」

Ａさん：「はい。
　　　　　中には失敗して組織に戻った人間や
　　　　　会社をつぶしてしまったというような生々しい話もあります。
　　　　　でも、みんな必死で生きているんだという感覚が
　　　　　味わえるようになりましたね。
　　　　　どんなに小さくて苦労しても
　　　　　やはり『一国一城の主』なんですね。
　　　　　経営の先輩方から学びながら
　　　　　これからも頑張っていきたいと思っています！！」

組織の中で働くのも大変ですが

独立して自分の力でやっていくのは

また別の苦労がありますね。

Ａさんのように、視点や考え方の違いを実感する事も多いでしょう。

しかし、人材紹介コンサルタントは

組織の中で働いていても個人裁量が大きく

「組織にベッタリ寄りかからない働き方」

ができる仕事です。

常々、キャンディデートの方々には

「どこへ行っても通用するプロのコンサルタントを目指しましょう！！」

とお話しています。

「将来、独立したいです！！」

と、おっしゃる方であれば尚更です。

独立するしないに関わらず

人材紹介コンサルタントであり続ける以上は

自立したプロ意識を持っていただきたいと考えています。

その思いこそが

人材コンサルタントとしての成長に繋がると考えているからです。

元来、多くの方々は、心の奥に成長欲求を持っています。

思い通りに自由に働きたい、という気持ちも持っています。

従って、どんな組織に属していても

自分のプロ意識次第で

「一国一城の主」たる働き方ができるのではないかと思います。

仕事も人生も自立して歩ける力をつけたいですね。

「一とは原点
　一とはじぶん」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。