「お客様が最高の先生ですね」
先日、未経験ながら人材紹介コンサルタントへの転職が決まったAさんとお話しました。
私:「この度は、内定おめでとうございます!!
新しい仕事へのチャレンジ、楽しみですね。」
Aさん:「ありがとうございます。
はい、多くの社員の方々とも会わせていただきましたが
皆さん、大変意識が高く刺激的で、私も成長できそうです。」
私:「逆に何かご不安はありませんか?」
Aさん:「もちろん未経験なので不安もありますが
あとは自分次第だと思っています。
私はこれと言って専門性がなく
特定の業界に詳しいわけでもないので
担当させていただく分野の知識もほとんどありません。
それを勉強しなけれなければならないのが
大変だなーとは思っているのですが・・・。」
私:「なるほど、担当業界や職種の知識ですね。
でも、私も様々な業界を担当しましたし
その都度、一から勉強しました。
大丈夫です。何とかなるものですよ。」
Aさん:「皆さん、そういう知識はどのように習得しているのでしょうか?
入社前に少しでも勉強できる事はしておきたいと考えています。」
私:「それは立派な心がけですね。
一般的には業界解説本や業界新聞を読んだり
ビジネス情報誌を読んだり
ネットで調べたりといった事も有効です。
しかし、実際には実務の中で習得してい事の方が格段に有効です。」
Aさん:「仕事の中でどのように習得していくのでしょうか?」
私:「一番リアルで価値のある情報は
求人企業やキャンディデートの方など、お客様から直接伺うお話です。
自分の企業や業界の事を身をもってわかっていらっしゃいますからね。
文字だけの知識はすぐ忘れてしまいますが
直接お伺いしたお話はリアルで印象深く頭に残ります。」
Aさん:「なるほど、お客様から学んだ事を他の営業場面や面談場面でも
活かせるのですね?」
私:「その通りです。
そのためには、営業でも面談でも
わからない事は知ったかぶりをせず
率直に質問してみる事が大切だと思います。
経験が浅く自分の知識に自信がないと
『そんな事も知らないの?』と
相手に信頼してもらえないのではないか?
という事を心配される方が多いのです。
もっともな話ですが
私の経験では、知らない事をお客様に質問して
嫌な顔をされた経験はほとんどありません。
『勉強不足で申し訳ございません』と頭を下げて質問すれば
多くのお客様は快く教えてくださいます。
それを積み重ねていく内に着実に知識は蓄積されていきますから
最初の内にお客様に質問する習慣を身に着ける事が肝心だと思いますよ。」
Aさん:「そうですか、よくわかりました。
新人ですし臆さずにどんどん聞いて勉強します。」
業界や職種の専門知識を
「勉強しなければならない!!」
と構えている方が多いのですが
日々営業や面談の中で学べる事がたくさんあります。
ただマッチングをするために話を聞くのではなく
お客様の事を深く理解したいという積極的な姿勢で質問する事によって
ヒアリング内容も大きく変わってきます。
元々何も関連性も専門性もなく
たまたま担当する事になった領域で仕事をしている内に
その業界に興味や愛着を持つようになる人材紹介コンサルタントは
大変多いです。
何にでも関心を持って、積極的に聞く姿勢がある方は伸びます。
たとえベテランになっても
このような好奇心や探求心は忘れてはいけない事ですね。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。