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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「無礼でファンキーな人事部長MVP」

「無礼でファンキーな人事部長MVP」

以前、新人コンサルタントから新規企業訪問の同行を頼まれました。

新人:「武谷(たけや)さん、新規なんですが同行していただけませんか?」

私:「いいよ、どんな会社?」

新人:「エンタメ業界の中では歴史ある有名企業ですが

    業績低迷が続いて、経営再建中のようです。」

私:「つぶれかけた会社が人材採用?

   おもしろいね。行こう!!」

最寄駅からも距離があって

夏の暑い日に汗だくになってやっと到着しました。

歴史を感じるボロボロの古い社屋。

エアコンも効いてない受付で1時間以上待たされました。

待っている途中、受付さんに何度かプッシュしたのですが

「申し訳ございません。前の打ち合わせが長引いておりまして

 今しばらくお待ちください。」

と、苦しそうに答えるのが精一杯という感じでした。

私:「今日会う人事部長って、いつもこんな感じで人を待たせるんじゃない?

   なんか受付の対応を見てると、そんな気がするよ。」

新人:「そうなんですかね?

    でも、いつもこんなに待たせるって、失礼じゃないですか?」

私:「俺たちは、その程度の業者って事かもな?」

やがて、1時間以上経過して、ようやくその人事部長が現れました。

部長:「こっち」

こいつ頭がおかしいな。

「大変お待たせして、申し訳ございません。」 

などというような謝罪の言葉や態度は全くありません。

男性、アラフォー。

ある種、頭の回転は速いのでしょう。

多分、外資系企業を渡り歩き

前職で上司だった外国人に引っ張られたという感じです。

英語はできるが常識がない。

非常識なだけに、ストレス耐性が非常に高そう。

だからこそ、つぶれかけた企業再生に合ってるのかも?

新人:「今回の採用の背景は何でしょうか?」

部長:「それより採用スペックを言うから、早く紹介して。」

およそ、採用できるわけがない厳しいスペックと低い年収。

私:「ところで、部長が面接するんですか?」

部長:「僕が会ってOKであれば役員に会わせる。」

こりゃダメだ。

こんな人が面接官では、仮に紹介できても辞退される。

時間の無駄だ。

早く帰ろう。

それでも、一生懸命ヒアリングしようとする新人。

しかし、話は20分程度で終わり帰社。

その後、新人は懸命に人材を探してご紹介したのですが

当然、結果には結び付かず。

新人:「あの人事部長から、メールでNG連絡があったので転送しますね。

    笑っちゃいけないと思ったんですが

    笑いが止まらなくて。」

私に転送された人事部長からのメールの署名を見たら

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

このように、かわいい♪で一杯でした。

おまけにメールの文章も、句読点の代わりに♪が使われていました。

「常識はないけれど、悪人じゃないな。

 とても音楽が好きなんだな。」 

と思い笑ってしまいました。

ビジネスにはなりませんでしたが

その後、会社も再建できたようで良かったです。

「批判はしたけれど

 自分にできるだろうか」                        みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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