「『街コン』に参加した?」
先日、女性の人材紹介コンサルタントAさんとお話をしました。
Aさん:「少し前に実家に帰省した時、『街コン』に参加したんです。」
私:「街コン?
お見合いパーティーのようなものですか?」
Aさん:「はい、そうです。
最近自治体が補助金を出して婚活支援をしている所も多いんです。
地元の友人に誘われたので参加してみたんです。」
私:「どんな感じでしたか?
良い方は見つかりましたか?」
Aさん:「残念ながら(笑)。
実はその時参加していた女性の中で
輪の中にも入らず
結局途中で帰ってしまった方がいたんですよ。」
私:「そうですか、何かあったんですかね?」
Aさん:「私は気になったんで、お声をかけてみたんですが
彼女が言うには
『参加者の年収が低すぎる。誰も私の条件に合う人がいない』と。」
私:「それは事前にプロフィールか何かで確認できるんですか?」
Aさん:「いえ、最初のフリータイムの時に全員に確認したみたいです。
それだけでもびっくりしましたけど
年収だけで全て却下というのも凄いと思って驚きました。」
私:「確かに凄い人ですね。」
Aさん:「確かに、地方なので東京のように年収の高い方は少ないです。
でも年収は低くても不動産を持っているとか資産がある方も
いらっしゃるんじゃないかと思うんですけどね。
我々の仕事でも同じような事がありますよね?
先日も給与条件が合いそうにないと思った企業に
キャンディデートを紹介したら
先方が気に入って破格の給与を提示してくれた事がありました。
内容はちょっと違いますが
最初から全てシャットアウトしてしまうのは
もったいないなあと感じましたね。」
私:「そうですね。
話してみたら何か違う展開が起こる事はよくありますね?」
Aさん:「そうなんですよね。
一期一会ですから、一つ一つの出会いから
何が始まるかわからないと思うんです。
まあそもそも年収だけで結婚相手を探していらっしゃるのは
ちょっと間違っている気がしますが(笑)。」
Aさんの言うような事例は、この仕事においてよくある事ですね。
一般的な求人要項というものは
不特定多数の人に対して開示された条件です。
しかし、ある特定のお一人とマッチングした時には
求人要項にはない新たな展開が起こる事は十分あり得ます。
また、このような新展開があるケースというのは
「条件」以外に大切な判断軸を双方が持っている場合に起こります。
従って
Aさんのお話に出てきた女性のように
条件だけのマッチングをしていたのでは
新展開は見えて来ないという事です。
転職する事と結婚相手を探す事とでは
視点も違うとは思いますが
どちらも人生における重要な選択である事は間違いありません。
自分自身の考え方を柔軟にすれば
出会いやご縁も自然と広がって行くだろうと思います。
「柔軟心
やわらかいあたま
やわらかいこころ
わか竹のような」 みつを
合掌。