「できるまで昼飯を食うな。帰宅するな?」
ブラック人材紹介会社では
KPIでガチガチに人材紹介コンサルタントをしばりつけて
「今日中に紹介20件できなかったら
昼飯を食うな。家にも帰るな。」
なんて、原始的なマネジメントを未だにやってます。
もはやマネジメントと呼ぶ価値もない
パワハラが横行しているわけですね。
KPIオンリーの話ばかりして
クライアント企業やキャンディデート人材と
どのようなコミュニケーションを取ったら良いのかとか
このような状況に直面した場合は
どのように対応したら成約に結び付くのかとか
良い仕事とはどんな仕事だろうとか
そういう肝心な仕事の中身の話はほとんどされずに
「とにかく件数をこなせ!!
それができないヤツに中身の話をする資格はない」
と、おっしゃるわけです。
このような会社の社長さんは概して
あまりにイケイケで若過ぎたり
自分自身では人材紹介の実務経験がなかったりするケースが多いです。
決まりそうもない人材を社員の前で 「クソ人材」 と呼んでみたり
「離職率が高い会社はたくさん採用するから
そんな会社を優先して紹介しろ!!」
と指示してみたり
「キャンディデートの第一志望でなくても
最初に内定した会社に必ず押し込め!!」
と言ってみたり
およそ普通の心を持った人間のする事ではありません。
このような人材紹介会社は
しっかりブラックリスト(決して紹介しないリスト)に入れて管理いますし
ご相談にお越しになる方には、個別にお教えします。
従って、明確な改善がなされない限り、お一人も紹介しません。
ただ実際、改善に取り組まれて成果を上げている企業もありますので
そのような人材紹介会社が増える事を願います。
ブラック紹介会社の経営者に言いたいのは
「そもそも勘違いしてませんか?
この仕事を始める時に基礎教育を受けてないでしょう?」
という事です。
有料職業紹介事業ですし、確かにビジネスですよ。
ただ、「お金儲けのためなら何でもやっていい」 という事業じゃないんですよ。
「貴方自身や貴方の家族や友人・知人が入社しても
何とか育ててくれる会社を選んで紹介しないとダメです」
という事です。
だから、お金儲けだけじゃなくて
人材紹介事業には常に社会的・人道的責任というものが
つきまどうんです。
従って、我々はお客様を選ばないとダメなのです。
何でもかんでも紹介しちゃダメです。
そりゃ、お金は儲けたいですよ。
ただ、それだけに走ったら、不幸をばらまく事になるという事です。
「そんな人材紹介会社なんて無い方がいいじゃん」
と言われるし
この業界全体のイメージが非常に悪くなって大迷惑なんですよ。
そんな社会悪をばらまいてまでも、お金儲けがしたいのかな?
でも、そんな会社は社会的信用を得る事はできないし
心ある人材コンサルタントから先に辞めるでしょうし
絶対に大きくならないし、いつか必ず破綻しますよ。
儲けはそこそこで、もっとまともな仕事をしましょうよ。
貴方にも親や奥さんやお子さんがいるなら
それぐらいの事はわかるでしょう。
私も1年にお一人ぐらい短期退職する方が出るんですよ。
先日も 「どうしようか?」 と悩んでいる方がお越しになりました。
本当に申し訳ないよね。
原因を突き詰めると
私が、そのクライアント企業の職場実態をちゃんと把握してなかったわけですよ。
これまでも複数人の方をご紹介して辞めないで働いているし
知ってる気になって紹介した結果
その方には社風が合わなかったわけですよね。
私自身、そういう失敗をしています。
ご本人にもクライアント企業にも申し訳ないし
後味が悪いですよね。
こんな粗雑で人を不幸にする仕事を減らして行きましょうよ。
毎日三食食えたら
お金なんて大した問題じゃないでしょう?
お金持のためだけに人材紹介業をやるのはやめよう。
頼む。
みんな、我慾と戦おう。
「にんげん
我慾のかたまり
にんげんのわたし」 みつを
合掌。