「リクルートだから許された毒舌」
今思い出すと、自分でも
「よくあんな事が言えたな?」
とあきれる事があります。
若かったし、いい気になっていたんでしょうね。
「でも、本当に思った事を言っただけだから仕方ない。
あの場で俺が言わなかったら、誰が言うんだ?
それが俺の役割だ。」
というのも本音ではあります。
RA(法人営業)を経験後
当時、史上最年少CA(キャリアアドバイザー)になったんです。
普通にCAとしての決定目標を持ちながら
新橋本社の職業紹介課長としてマネジメントも兼務していました。
完全なプレイングマネージャーです。
毎晩のように事務所のカギを閉めて帰宅していました。
また、毎週のマネージャー(支社長)会議にも出席しないといけなかったのですが
私以外は人材紹介業の実務経験がない部長さんで
年齢は10歳以上先輩でした。
実務経験がない人が見たり聞いたり想像したりで
「これがいいかもしれない。
あれはダメかもしれない。
ところで、武谷(たけや)は実際にやってみてどうだ?」
というようなパターンが繰り返されて、時間ばかり消費するわけです。
「こっちはプレイヤーもやっていて、毎月の目標も達成しないといけないのに
こんな会議に毎週2時間も使ってられるか!!」
と思いまして、切れてしまいました。
私:「人の時間と自分の給料を何だと思ってるんですか?
ここにいる出席者だけでも2時間で●●万円の人件費ですよ!!
現場がわからないなら、貴方たちはどうせ暇なんだから
自分でプレイヤーをやってみてくださいよ!!
その上での会議なら
今は何を議題にして、何を決めないといけないかなんて
自然とわかりますよ。
いちいち俺に質問するなら、全て俺の言う通りに決めてください!!」
皆さん、空いた口がふさがらず、シーンですね。
私の発言を聞いた役員は、おもしろそうにニヤニヤ笑ってました。
しかし、こんな無礼な事を言っても
その後、おとがめがあったわけでもないですし
特にどうって事はなかったです。
会議が終われば、皆、仲良く普通に話したり、飲みに行ったりです。
上司:「本当にお前は毒舌なんだから困るよ。」 とか言われるだけです。
その後、私も何社か転職して
「あのような言動は他社では許されないんだ」
という事に気づかされました。
リクルート事件も起こり
「リクルートの常識は世間の非常識」
と言われました。
普通の大人な会社から見れば、その通りです。
ただ、世の中を変えるとか、社会にインパクトを与える会社と言うのは
既に敷かれた既定路線上を歩くのではなく
非常識と言われても独自路線を歩んでいるケースが多いですよね。
世界を見渡してみて、急成長している会社を思い浮かべていただければ
容易にわかる事です。
常識にアンチテーゼを投げかける経営者やビジネスパーソンがいないと
イノベーションは起こりません。
「自分が自分にならないで
だれが自分になる」 みつを
合掌。