ホーム > 社長ブログ > 「新事業立ち上げに適した社長と事業部長とは?」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「新事業立ち上げに適した社長と事業部長とは?」

「新事業立ち上げに適した社長と事業部長とは?」

最近は、独立して人材紹介会社を立ち上げる方や

既に別の人材サービス事業を営まれている会社が

新たに人材紹介事業を始める事も多いですね。

それによって、人材紹介コンサルタント採用に関する

ご相談をいただく機会も多いです。

人材紹介業に限らず、新事業を立ち上げる際に

どのフェーズでどんな人材を採用するか?

という事は、事業の成否を左右する重要なポイントですね。

新事業を始める時は

実際にやってみなければわからない事が数多くあります。

既に、市場やビジネスモデルが確立されている事業でも

それを手掛ける人材やタイミング

その企業が抱える諸事情によって結果が異なってきます。

従って

既に他社で成功している手法をそのまま導入しても

成功するとは限りません。

苦戦すると、様々な試行錯誤を繰り返しながら

軌道修正をしたり

事業計画を根本から見直したりする必要も出てきます。

また、新事業を立ち上げる前から

コンセプトやブランディングにこだわり過ぎて

大手人材紹介会社でのマネジメント経験者や

コンサルティング会社での勤務経験があり

頭を使った仕事が得意な人を

採用したがる会社があります。

当然ながら、採用活動は困難を極めます。

仮に採用できても

まだ立ち上げの段階で

高年収人材を雇っても

ミスマッチとなる可能性も高いです。

事業の立ち上げ段階では

自らプレーヤーとして先頭に立っていただき

まずは業績を上げて軌道に乗せる事が最優先です。

営業現場で起こる事をメンバーと一緒に体感して

リアリズムを追求する事が大切です。

少し乱暴な言い方をすると

「下手な考え休むに似たり」です。

事業コンセプトを固めるのは後でも良いのです。

現場の営業活動を先行させて

市場や競合他社の実態などをよく知った後に

事業コンセプトや組織体制を決めても良いのです。

この順番を間違えてしまうと

折角、優秀な人材を採用できたとしても

「うまく活用できない=活躍できない」まま退職してしまうケースが多いです。

そして結局は、業績が安定しないまま退職者が出て

スタートアップメンバーを何度も欠員補充する事に

なってしまっているケースを目にします。

また、新事業を始めるにあたって

「事業責任者」となる方を採用した場合

社長さんとその方の信頼関係と役割分担も大変重要です。

むしろ、これが「肝」と言ってもいいぐらいです。

「君の好きなようにやってくれ」

と口では言ってくれるのに

実際は微に入り細に入り社長から口を出されると

事業部長もやる気がなくなります。

また、立ち上げ前から想定できた苦労や失敗をいちいち責められたら

新しい事にチャレンジできなくなります。

新事業立ち上げメンバーの採用というのは本当に難しいものですね。

ただ、そんな難しい求人だけに

弊社経由でご入社された方が

事業を順調に立ち上げていらっしゃるお話を伺うと

大変嬉しく思います。

人材紹介事業は

人の感性や情緒といった部分に触れる所が多い半面

冷静に現実を見つめて判断すべき部分も重要ですね。

「どろをかぶらずに

 ほんものの 

 仕事はできぬ」                            みつを

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ