「人を世代論で決めつけるな!!」
人材紹介コンサルタントの仕事をしていますと
様々なご年齢の方々とお会いします。
そこで、「世代特徴」というものを感じる事もあります。
当然、その方の個性が大きいので、一概には言えません。
ただ、ある一定の世代が持っている特徴というものが、ある程度は存在する気がします。
これは、その世代が生きてきた時代背景や教育の影響が大きいのでしょうね。
世代の呼び名も色々あるようです。
皆さんご存知でしょうか?
●新人類世代
1961年~1970年生まれの人を指すようです。
60年代前半生まれは共通一次試験を初めて経験した「共通一次世代」とも言うそうです。
これまでの世代とは違い、様々な変容が生まれた世代です。
まさに、私が1961年生まれで、大学受験時は共通一次試験2年目でした。
しかし、どこが「新人類」なのかな? 全然ピンと来ません。
●バブル世代
概ね1988年から1992年に新卒入社した世代を指します。
その名の通りバブル景気の影響を受け、売り手市場時代に就職した人たちです。
また、この世代は学生運動が下火になり
世相に関心が薄くなった世代でもあり
「しらけ世代」という呼び名もあるようです。
失礼ですよね。
一方で、一番エネルギッシュな世代という印象も受けます。
世渡り上手でコミュニケーション能力が高いと評される反面
自分の対外的な評価をとても気にして
「見栄っ張り」の気質があるそうです。
●いちご世代
1971年~1974年の第二次ベビーブーム世代です。
団塊ジュニアとも呼ばれます。
現在、現役労働世代のボリュームゾーンですね。
リベラルな「個性教育」の影響を、最も受けた世代とも言われています。
●氷河期世代
団塊ジュニア世代も含みますが、概ね1970年代生まれの人を指します。
バブル経済崩壊後のロストジェネレーション時代に社会に出た人たちです。
まさに「就職氷河期」に社会に出た世代です。
大変でしたね。
●プレッシャー世代
1982年~1987年生まれ。
ポスト団塊ジュニアからゆとり第一世代の間の世代。
社会への関心を抱く頃には、既にバブル崩壊していました。
大変だ。
●新人類ジュニア世代
概ね1986年から1996年生まれの人たちです。
名前の通り「新人類世代」のジュニアです。
私の長女と次女もこの世代です。
「クールな調整型」で、バブル景気を経験した親に育てられ強烈な自己主張を持たない。(笑)
●ゆとり世代
ご存じ学習指導要領に「ゆとり教育」が盛り込まれた時代に学校教育を受けた世代です。
生年に換算するとおよそ1988年から2000年ごろまでに生まれた人々。
失敗を恐れる、打たれ弱い、現実的で夢を見ない、ルールは順守する、という特徴があると
言われています。
これまた少々失礼ですね。
●さとり世代
「ゆとり世代」の次世代にあたる人たちです。
物心付いた頃から不景気で浪費を悪と考え
穏やかな暮らしを望む草食系世代と言われています。
時代の流れと背景を考えると特徴とされている点も少し理解できますね。
個人的には、世代より個性の差の方が大きいと思いますけどね。
そう思わないと、やってられるか!!
全体の流れとしては個性的でエネルギッシュな世代特徴から
現実的で安定路線へ転換してきているという事でしょうか?
それだけ、戦後の日本は平和で経済成長時代が続いたという事です。
その意味で、私たちの世代は恵まれています。
バブル崩壊以降は高度成長どころか、将来を危ぶむ声ばかりです。
新世代に前世代のツケが回り、かわいそうです。
不安で安定志向になるのも当り前です。
私の世代の責任も大きい。
申し訳ない。
次世代に大した物を残していない。
これから自分の経験をシェアして償うしかないです。
皆さん自身や周囲の様々な世代の方々は、どんな特徴があるでしょうか?
しかし、安定志向の人も、ベンチャー志向の人も
世代に関わらず、昔も今もいるのです。
私はあえて、「人を世代論で決めつけるな!!」 と言わせていただきます。
「花はつねに
あたらしい枝に咲き
あたらしい枝は
かならず
ふるい幹から出る」 みつを
合掌。