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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「前年対比より業界内シェアの方が大事だとわかっている人が少ない」

「前年対比より業界内シェアの方が大事だとわかっている人が少ない」

色々な人材紹介会社の営業日報・週報・月報を拝見すると

「前年実績比●●●%」 という数字が入っていますね。

その前年対比の数字が

全社、事業部、支社、部、課というような組織単位で表に書き込まれています。

自社の組織が昨年と比べて、どれだけ実績を伸ばしたか?

逆に、伸ばせなかったか?

という数字を追いかける事は大事だと思います。

その結果、どの組織(市場)に、より多くの人材紹介コンサルタントを配置したらいいか?

より多くの予算を投資した方がいいか?

逆に、どの組織は縮小した方がいいか?

どの組織はマネジメントが機能しているか?

逆に、どの組織はマネジメントがうまく行ってないか?

そのような判断をする一つの材料にはなるでしょう。

しかし、それはあくまで自社内だけの話です。

「前年実績比●●●%」 という数字は、あくまで自社内だけの話です。

社外を見ていない。

市場全体(お客様)を見ていない。

競合会社の業績を見ていない。

極論すると 「井の中の蛙」 みたいな数字なのです。

例えば、人材紹介業界におけるIT業界領域の市場規模が500億円だとした場合に

その中では

・1位はリクルートキャリアで100億円 ⇒ シェア20%(昨年のシェア23%)

・2位はインテリジェンスで50億円 ⇒ シェア10%(昨年のシェア9%)

・3位は自社で25億円 ⇒ シェア5%(昨年のシェア3%)

というような結果となったので

自社は、IT業界領域の市場ではシェアを伸ばして健闘しましたね。

という事が初めて言えるわけです。

「競合他社の業績数値は簡単に取れない。わからない。」

という人もいるでしょうが

完全に正確なものでなければ、大よその数字は調べればわかるでしょう?

ここは重要な点なので、経営努力で調査すべきです。

ここでまた、先人の教えに学びましょう。

「売上高について、『対前年比伸び率』 という考え方は、してはならない。」   一倉 定

損益計算書において、対前年比伸び率という物差しは、売上高以外の数字について、

管理的には意味がある。

しかし、売上高については、対前年比伸び率という考え方は、してはならないものである。

というのは、対前年比伸び率がどうであろうと、占有率を落としてしまったら何もならないからである。

売上高の物差しは、あくまでも占有率であり、これ以外にはないことを

知っていなければならないのである。

「まだまだダメという自己否定

 これでいいという自己肯定

 両方必要だね」                             みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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