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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「選挙と同じで後出し内定の方が有利?」

「選挙と同じで後出し内定の方が有利?」

都知事選は先出しジャンケンの小池さんが勝ちましたね。

しかし、ここ数回の選挙では

「後出しジャンケンの方が有利」

と言われてきました。

それと似たような事が

企業の採用現場や人材紹介コンサルタントの仕事の中で起こっています。

優秀な人材は複数の企業に内定します。

ですから当然、争奪戦が起こるわけです。

内定企業同士の間で露骨な雇用条件争いが起こるケースもあります。

・役職(権限)

・年収

・その他、ストックオプション、社用車、社宅・家賃補助など福利厚生。

などです。

確かに、生活に直結する問題ですから

このような条件を重視するキャンディデートもいます。

しかし一方では、このような条件をあまり重視しないキャンディデートもいます。

例えば、それよりも重視するのは

・内定企業の経営理念やビジョン

・仕事内容

・誰と働くか?

などです。

この件では、採用企業にも同じ事が言えまして、大きく二つに分かれます。

1 給与などの条件で引っ張る企業

2 給与だけで決めるような人材であれば必要ないと考える企業

極端に言えば、上記二つに分かれます。

上記1の 「給与などの条件で引っ張る企業」 は

ほとんどが 「後出しジャンケン派」 です。

採用で競合する他企業が条件通知書(オファーレター)を出した後に

最後に最も良い給与条件などを提示して

キャンディデートを条件で引っ張ります。

逆に、上記2の 「給与だけで決めるような人材であれば必要ないと考える企業」 は

先出しとか、後出しとか、ほとんど気にしません。

先であろうが、後であろうが、他社の給与がどうであろうが関係なく

あくまで自社の人事制度やキャンディデートに対する評価に応じて

毅然として条件提示をします。

私としても

高い年収を提示していただける企業は本当に有り難いですし

キャンディデートも奥様などご家族を説得しやすいというメリットもあります。

しかし、どちらかと言えば

「給与だけで決めるような人材であれば必要ないと考える企業」

の方が好きです。

これは、「目的」 と 「手段」 の問題です。

①仕事の目的は、高い年収を獲得する事である。

②仕事の目的は、納得できる仕事ができる事である。

 その結果、社内外で評価され、結果として年収を上げたい。

目的が「仕事」なのか? 「年収」なのか?

しかし、現実的には、そんなにきれい事で分けられるわけではないです。

ただ、 「貴方は、どちらかと言えばどっち?」 と聞かれた時に

どのように答えますか?

「それは総合的な条件、バランスの問題だろう!!」

言われれば、その通りです。

でも、この件に関しては

本当に人柄とか社格が現れます。

人材紹介コンサルタントをやっている方や

この仕事を志す方であれば

日常から自分の事を考えておいた方が良いと思います。

先出しか? 後出しか? それは別にしても

ここぞと言う時に最も人柄が出るところです。

「武士は食わねど高楊枝」 か?

格好いいけど、俺には無理だな。

やっぱり、お金も欲しいな。

「かねが人生のすべてではないが

 有れば便利

 無いと不便です

 便利のほうがいいなあ」                      みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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