「単なる人材紹介からタレントマネジメントの時代へ」
「タレントマネジメントとは、企業目標達成のためのタレントを特定し、採用、配置、評価、処遇、育成などの一連の人事プロセスを通じて、人材を惹き付け、潜在的な能力とやる気を引き出し、タレントを最大限に活かす、総合的なしくみやしかけのことです。」 との事です。
27歳の時、勝手にビジネスクラスに乗って米国に出張しました。
ロサンゼルスでは
エグゼクティブサーチで世界トップのコーン&フェリー社の米国本社を訪問しました。
日本語ができる偉い人と話したのですが
当時の私にはほとんど意味がわかりませんでした。(笑)
と言うか、話が全くかみ合いませんでした。
無知な私は、リクルートもコーン&フェリーも同じ人材紹介会社だと勘違いしていたんです。
結果は同じプレースメント業でも
「クライアントやキャンディデートに対して、どのように見せるか?思われるか?」
という演出の部分は大きいと思います。
少なくとも、コーン&フェリーはクライアントの経営に深くコミットしていますから
格好良く言えば
「この案件を解決する事が自社及びクライアントのミッションに適合し価値向上につながるか?」
と言うような立場で仕事をしていると想像します。
双方の価値向上につながらないクライアント予備軍に対しては
「ありがとうございます。機が熟したら、またお声掛けください。」
というのが彼らの基本姿勢だと思います。
結果として
「一流企業の経営者が頭を下げて頼みに来る」
というような、クライアントと対等以上の関係に持ち込む事が大切です。
数年前にも、コーン&フェリー様にお声掛けいただき
日本法人の偉い方にお会いいただきました。
全く偉ぶるわけでもなく大変紳士的で
ただただ私が力不足で申し訳ないと恐縮するぐらい上品で立派な方なんですよね。
尚且つ、ルックスも所作も素晴らしいんです。
その方は、エグゼクティブサーチ事業ご担当の方でしたが
「既に日本法人の売上もエグゼクティブ・サーチ事業が半分で
他の半分以上は、タレントマネジメント事業です。」
と、おっしゃっていました。
この点は、若輩ながら大変共感する所であって
「単に人材を紹介する事だけでは経営課題の解決はできない。
経営課題解決のために、社内外関わらず、貴重な人材をいかに発掘し
いかにその人材の才能を育成し開花させ経営に活かすか?」
という事が重要だという意味ですね。
私たち、人材紹介会社や人材紹介コンサルタントも将来目指すべきは
そのような次元であると考えます。
そのためには、
我々自ら経営や経営者や事業運営、人材採用・育成・活用と言った幅広い観点から
人材紹介業を見直す、自分の仕事の内容を見直す。
その必要があると思います。
かと言って、毎月・毎Q
「いくら売上げろ!!」 とか
「何人決めろ!!」 とか
そういう足元もしっかり固めないとダメですけどね。
ビジネスはきれいごとじゃないですからね。
コーン&フェリー様のコンサルタントの方々は
そんな事は簡単にできる人ばかりでしょう。
その土台の上に勉強して
本当のインテリジェンスを重ねていくしかありません。
皆さん、お互いに勉強しましょう!!
「夢はでっかく
根はふかく」 みつを
合掌。