「ご夫婦そろって地方から東京に転職!!」
先日、非常に珍しいケースに遭遇して感動しました。
西日本で勤務されていたご夫婦が
何とお二人そろって東京に転職されたのです。
尚且つ、ご主人のAさんは全く異業界の大手企業から
人材紹介会社に転職されたのです。
Aさんは、その大企業の中でも出世頭で
将来を嘱望されるエリート中のエリートです。
当然ながら年収も相当高く
私:「Aさん、ここまで順調にキャリアを積んで来たのに
どうして人材紹介コンサルタントに転職するんですか?
もったいないですよ。」
Aさん:「私は私で色々考えました。
もちろん、お世話になった会社には心から感謝しています。
でも、どうしても人材紹介コンサルタントの仕事にチャレンジしてみたいんです。」
私:「どうしてですか?」
Aさん:「私自身、『このままでいいのかな?』 と
今後のキャリアの事で以前から悩んでいたので
企業経営と働く人のキャリア形成に関心があるんです。
企業の経営者とか企業の成長を支える人材とか
そういう人たちを支援できる仕事がしたいんです。」
私:「それは立派な志だと思いますが
捨てるものが大きすぎませんか?」
Aさん:「その点は家内も理解してくれていますので
家内も一緒に転職活動しています。」
私:「奥様も一緒に?」
Aさん:「はい。
私は人材紹介コンサルタントにチャレンジするなら
大市場の東京勤務を希望しています。
従って、家内も一緒に東京に転居してもらいます。
単身赴任での転職は考えていません。」
私:「夫婦円満で何よりですが
Aさんも奥様も同時に東京に転居される覚悟なんですね?」
Aさん:「はい。
二人同時に転職先が決まればですが。」
私:「Aさんは優秀な方ですから
奥様もさぞかし仕事のできるキャリアウーマンなんでしょう?」
Aさん:「ご想像にお任せしますが
家内は既に複数社の面接で最終段階まで進んでいます。」
私:「そうですか、さすがですね。
それでは、Aさんも良い会社を見つけないといけませんね。
何社か人材紹介会社に応募してみましたか?」
Aさん:「はい。
何社かには面接に行きました。」
私:「面接に行かれたご感想はいかがでしょうか?」
Aさん:「はい。
生意気な言い方かもしれませんが
正直に申し上げて今一つ歯ごたえが無いというか
やや期待外れな印象です。」
私:「どの辺が期待外れですか?」
Aさん:「はい。
先ほど申し上げたように
経営とか経営者とか人材育成とか
そういう次元の所にアプローチできていない人材紹介会社が多いと感じます。」
私:「さすが、もう気がつきましたか?
その通りですね。」
Aさん:「はい。
『単純に企業に人を決めればいい』
というスタンスを感じてしまって物足りなさを感じました。
『単に売上や利益を上げればいい』
それだけではあまり魅力を感じませんし
それだけなら、私の成長にもつながらないと思うんです。」
私:「おっしゃる事はよく理解できますし共感します。
それでは、私が厳選して
もっと歯ごたえのある会社をご紹介したいのですが
いかがでしょうか?」
Aさん:「本当にそんな会社があるんですか?」
私:「あります!!
その代わり、これまで応募した人材紹介会社とは全然違いますから
なめてかかると必ず不合格になりますよ。
ちょっと歯ごたえがありすぎて驚くと思います。
B社と言う会社です。」
Aさん:「望むところです!!
そのB社を是非紹介してください。」
その後、AさんはB社様の一次面接(社長さん)に進まれました。
私:「Aさん、B社の面接はどうでしたか?」
Aさん:「はい。
おっしゃる通り、これまでの会社とは全く違いました。
社長さんとお会いして
これまでの延長の自分では全く通用しないと感じました。
相当な勉強が必要ですね。」
私:「Aさん、少しは歯ごたえを感じましたか?」
Aさん:「いや、それどころか、もしB社に入社できたら
本当に勉強しないといけませんし
一からやり直しで大変やりがいのあるチャレンジになりそうです。」
私:「Aさんを本気にする会社がやっと見つかったようですね。
良かったです。」
その後、Aさんは、失望しかけていた人材紹介会社への情熱を取り戻し
B社様の面接選考に本気で立ち向かいました。
その結果、見事に内定を勝ち取られました。
また、奥様の転職先も無事に決まり
お二人そろって東京に転居・転職されました。
ご夫婦そろっての転居を伴う転職であり
且つ、ご主人は全く異業界からの転職でもありました。
大変珍しいケースですが
ご希望がかなって本当に良かったです。
Aさんと奥様の益々のご活躍とご多幸をお祈り致します。
今後とも宜しくお願い致します。
「一生勉強
一生青春」 みつを
合掌。