「どの会社をどんな順番で受けるか?それが結果を大きく左右する。」
転職活動においてキャンディデートに
応募していただく企業の順番を決める事は
大変重要なポイントでもあり
人材紹介コンサルタントの腕の見せ所でもあります。
合格する可能性がある企業が多数ある場合は
そのキャンディデートの志向や性格に合致するかどうかを吟味して
優先順位をつけて絞り込み
2~3社ずつ丁寧に応募するようにお勧めしています。
既に離職中の方であれば
時間的にも自由になるなので
応募社数をある程度多めにしても構いません。
しかし、在職中の方は面接の設定が難しくなるため
一度に応募できる企業数はある程度決まってきます。
また、一度に多くの企業に応募すると
1社ごと丁寧に準備して面接に臨む事が難しくなってしまいます。
その結果、待っているのは「面接不合格の山」になってしまうのです。
弊社では、ちゃんと優先順位を決めて
志望度の高い企業から受けて行くのがノーマルです。
しかし、転職活動当初は
緊張したり考えすぎたり
不慣れな状態で面接に臨み
思うように実力を発揮できない人がいます。
そういう人でも
面接回数をこなしていく内に段々と場慣れして
「面接上手」になっていく人も少なくありません。
従って結論を申し上げると
このように場慣れが必要な人の場合は
「一番志望度の高い企業は、後に取って置く方が良い」
という事になります。
とは言っても
それを事前に100%想定して
応募や面接の順番をコントロールする事は
容易ではありません。
私との面談では
円滑にコミュニケーションが取れて
「この人は心配ない!!」と思っていても
企業との面接になると実力を発揮できない
本番に弱いタイプの方もいます。
それでも想定できる範囲で仮説をもとに計画を立て
応募や面接の順番を上手に調整してあげる事は
人材紹介コンサルタントの大切な仕事です。
例えば、企業によって様々な面接形式があります。
1 回数も時間も短く比較的あっさりした面接をする企業
2 複数の面接官が出てきて長時間で多回数の面接をする企業
3 最初から社長や役員との面接で1回で決まる企業
上記のような各社の面接の特徴に応じて
キャンディデートの負担が一番少なくなる順番や
各社の結果判明日が大きくずれないような
スケジュールの組み方を考えます。
どうでもいい些細な事のように思われるかもしれませんが
このような細かい調整や配慮こそが
実は結果を大きく左右するのが転職活動です。
その上で最善を尽くした後は
ご縁とタイミングの問題だと割り切る事も大切です。
何社も面接で不合格になっても粘って粘って
最後に納得できる内定を勝ち取る人もいます。
合格した面接も
不合格だった面接も
その全てに意味があります。
たとえ不合格でも次に活かす事が大切です。
これから転職活動を始める方は
人材コンサルタントとよく相談をして
優先順位や応募・面接の順番についても考えた方がいいですよ。
そのためには
我々が、応募される各社の特徴を熟知しておく事が必要ですし
その情報を応募される皆さんにご説明します。
その情報は、事前の面接準備にも役立ちます。
逆に、優先順位も付けずに10社も20社も受けて
書類通過した企業から順番に
深く考えずにだらだらと面接に行ってしまうというような
五月雨式の転職活動はしない方が賢明ですよ。
その結果、とんとん拍子に内定する企業というのは
常に採用に関して異常にハングリーであり
おおよそ離職率の高い企業であるケースが多いからです。
そんな損する転職活動をしないようにアドバイスする事も
我々、人材紹介コンサルタントの大きな役割だと考えます。
弊社が100社以上の人材紹介会社と契約を交わしながらも
一人のキャンディデートに平均2~3社しかご紹介しない理由は
入社後の定着と戦力化が最重要だと考え
あえて社数を絞ってご紹介しているからです。
「間口をひろげると
奥行は浅くなる」 みつを
合掌。