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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「質問力の差が人材コンサルタントの力量差?」

「質問力の差が人材コンサルタントの力量差?」

先日、友人の人材紹介コンサルタントAさんがお越しになって

下記のような話をしました。

Aさん:「先日ちょっと面白いキャンディデートの方と面談をしました。」

私:「面白いとは、どんな方だったのですか?」

Aさん:「こちらから、ご経歴やご希望を聞く前に
     とにかく質問攻めして来るんですよ。」

私:「へー、どんな質問をされたんですか?」

Aさん:「いつからこの仕事をされているんですか?
     なぜ、この仕事を選んだんですか?
     この仕事で一番楽しいのはどんな時ですか?
     この仕事を辞めたいと思った事はありますか?
     それはどんな時ですか?
     なぜ、今でも辞めずに続けているんですか?
     というように
     逆に私が面談されているみたいでした。」

私:「人材紹介コンサルタントの仕事に
   ご関心があったのでしょうか?」

Aさん:「私もそう思ってお聞きしたんですが
     それほど強い関心があったわけでもなかったみたいなんです。」

私:「じゃあなぜそんなに質問したんですかね?」

Aさん:「その方は少しでも気になる事は
     徹底的に確認したくなる性格らしいのです。
     ただ、質問の仕方も大変上手だったので
     こちらもついつい答えてしまいました。
     おかげで面談時間は長引いてしまいましたが
     私の事をわかっていただけたので
     今後のコミュニケーションが取りやすくなって
     良かったです。
     久しぶりに自分が面接を受けているような
     不思議な気分でしたが。」

話上手な人というのは

質問上手な人でもあります。

Aさんがお会いしたキャンディデートの方も

そんな人なのでしょう。

転職活動における面接の中で

難しい質問にうまく答えられずに

詰まってしまう方が本当に多いですよね。

私は

「そんな時は質問の意図が明確になり
 自分が答えやすいように
 逆に面接官に質問をしてください。」

とアドバイスしています。

例えば

「貴方は自分に人材紹介コンサルタント適性があると思いますか?」

と面接官から漠然とした質問された時に

「未経験の私にとって
 人材コンサルタント適性が有るとか無いとかいう事を
 現時点でお答えするのはなかなか難しいです。
 済みませんが
 逆に、人材紹介コンサルタント適性とは
 具体的にどんな要素を持っている事なのでしょうか?
 その要素を私自身が持っているかどうかという事であれば
 何とかお答えできると思います。
 適性とは具体的にどんな要素の事なのか
 お教えいただければ幸いです。」
 

というように、相手の質問に対して質問で切り返して

答えにくい質問を

答えやすい質問に変換するというような事です。

ただ、面接官が質問に答えてくれるかどうかはケースバイケースです。

逆に

「貴方が考える人材紹介コンサルタント適性とはどんなものか?
 未経験者の想像でも良いので答えてみてください。」

と更に質問で切り返されるかもしれません。

しかし、面接や面談は

お互いに相手をよく知るための場です。

従って

会話が一方通行にならず

キャッチボールができることが大切です。

相手からの質問の意味を正確に理解するために

不明確な点があれば

確認してから答える方が

より的確なボールのやり取りができます。

従って

コミュニケーションにおける「質問力」というものは

大変重要だと考えます。

逆に相手から

「何かご質問はありますか?」

と促される事もあると思います。

経歴や希望条件の確認などが終わった後に

そんな展開になる事が多いですね。

実はその時に

「どんな内容の質問をするのか?」

という事が

前半のやり取り以上に合否に影響する

重要な意味を持っているケースも少なくありません。

例えば、その時に

「御社の社風はどんな感じでしょうか?」

「今後の事業計画についてお教えいただけませんか?」

といったような

ぼんやり抽象的で相手が答えにくい質問をしてしまう人がいます。

「質問はありますか?」と聞かれたら

自分が知りたい事を自由に聞けば良いと

いうものではありません。

まさに、人材紹介コンサルタントにとって不可欠な「質問力」が勝負の分かれ目です。

相手の本音を深く聞き出す力量やセンスが試されているのです。

従って

こちらの質問の意図が正確に相手に伝わり

相手が具体的に答えやすいような質問を

する必要があります。

そういう意味で

「質問力」というものは

質問に答える事より

ずっと難しい事かもしれませんね。

日常のコミュニケーションにおいても

質問の仕方を工夫する事によって

コミュニケーションの質が向上し

相互理解がより深まると思います。

「自分は相手が気持ちよく答えやすい質問をしているだろうか?」

という事を意識してみましょう。

「いまから
 ここから」                         みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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