「優秀な人材コンサルタントはバックオフィスの人を大切にする」

年齢の違いだけじゃないですが

若いコンサルタントとベテランコンサルタントとでは

経験によって人生観も変わりますし

人材紹介コンサルタントという仕事に対する

価値観も変わって来るんですよ。

その違い、少なくとも私自身の価値観の変遷に関しては

近日書きますね。

実際、２０代、３０代、４０代、そして今、大きく変わりました。

例えば、私が２０代の時は

「目標達成したい。

　誰よりも売上を上げたい。

　仲間と共に会社を大きくしたい。」

と思っていましたし

上司からもその価値観を叩き込まれました。

多くの営業会社でも同じですよね。

それが自分に対する会社の期待であり評価ですしね。

営業としては当然ですよね。

後は一緒に働く上司・同僚・後輩を大切にする事。

そして特にバックオフィスの事務の人たちに感謝して

気持ちよく仕事をしていただき助けてもらう事。

正社員とかアルバイトとか雇用形態は関係なく。

これは凄く大事ですね。

「俺は営業として稼いで来てるんだから

　バックオフィスの人は黙れ！！」

みたいな人材コンサルタントは最低で

結局、バックオフィスの人に助けてもらえなくなったら

売上も上がらなくなります。

万一、売上は上がっても

少なくとも当時のリクルートグループではダメ。

評価されないですよ。

そんな人は、マネージャーに昇進できません。

役員や上司は

「俺たちの目の届かない所でも

　ちゃんと頑張ってるヤツは誰？

　逆に手を抜いてる裏表のあるヤツは誰？」

とか、いつもバックオフィスの人にヒアリングしてましたから

裏表があって人間性に問題がある人を

マネージャーに昇進させると

役員や上司がバックオフィスの信頼を失いますからね。

そうすると

優秀なバックオフィスが支えてくれている会社がガタガタになって

業績も雰囲気も悪くなります。

実際、バックオフィスの人たち

特に営業アシスタント（当時の呼称：庶務さん）は

マネージャー以上にマネジメント機能を果たしている人が少なくなかったですよ。

従って、自分がマネージャーの頃

「俺がいない時のメンバーの様子はどう？」

って聞いたら

大変助かる情報をもらえるわけです。

バカなメンバーは見られてないと勘違いして

営業アシスタントの観察眼を気にしていないヤツもいましたが

もうその時点でダメダメなんですよ。

営業アシスタントと言っても

女々しい人たちじゃないですからね。

他人を好き嫌いで判断する幼稚な女性は少なくて

「会社や組織のために誰が本気に貢献してくれているか？」

という　「第三者以上の厳しい目で」　公正に見ているわけです。

学業成績も私のようにギリギリ卒業できたバカではなく

トップクラスの成績の人しか採用してませんから

ビシッと的を射た指摘をされると

もう何も反論できないわけです。

このような優秀な営業アシスタントを味方にすると

マネジメント面でも助かるし

不可欠な存在でした。

会社やグループやメンバーが達成した時

一番喜んでくれたのも彼女たちでした。

今でも過去お世話になったバックオフィスの人たちに感謝感謝です。

仕事が速く正確で厳しくも優しかったです。

そのおかげで

元々はダメ社員だったのに

何とか立ち直った私のようなヤツも多かったと思います。

「武谷さん、最近少しまともなったわね。」

とか、先輩の庶務さんに言われると嬉しかったです。

協力会社の人とも大変仲良く気持ちよく接していましたね。

例えば、佐川急便さんや富士ゼロックスさんなどの方々です。

庶務さんたちの対応がいつも気持ちいいので

こちらが困った時には

先方様も特別にイレギュラー対応していただくなど

非常に良くしてくださったわけです。

創業者の江副さんの教えですからね。

「お客様以上に協力会社様を大切にしなさい」　と。

人材コンサルタントの皆さんも

今一度周囲を見渡していただき

バックオフィスの人との関係がうまく行っているかどうか？

一緒に会社を良くするためには、どうしたらいいか？

再考してみてください。

脇役あっての主役である事をお忘れなく。

「ただいるだけで

　あなたがそこに

　ただいるだけで

　その場の空気が

　あかるくなる

　あなたがそこに

　ただいるだけで

　みんなのこころが

　やすらぐ

　そんなあなたに

　わたしもなりたい」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。